ベルナベウでのクラシコでテア・シュテーゲンが美技連発
レアル・マドリードのホームで自身初のプレーとなったドイツ人ゴールキーパーは計12セーブと、2003/04シーズン以降でどのアスルグラナGKも記録していない活躍をみせた
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ベルナベウでリーガ優勝を賭けて戦ったクラシコ(2−3)でカギとなったのはレオ・メッシだけではない。アルゼンチン人選手が92分に決めたゴールがあったのは、それ以前にマルク−アンドレ・テア・シュテーゲンが素晴らしいセービングをしていたことと少なからず関係がある。2失点したもののドイツ人GKはバルサ加入後ベストゲームの1つと言える出来を披露。自身初となるベルナベウでのクラシコで輝きを放った。
その反射神経の鋭さは12セーブという数字に現れている。同じく素晴らしい守備を見せた相手GKのケイラー・ナバスでさえ6セーブにとどまる。クリスティアーノ・ロナウドのパワフルなシュート(21分)、モドリッチやクロースのミサイルのようなミドルシュート(順に35分、48分)がスペクタクルなセーブの好例。ほかハンドボールのGKのようにベンゼマのヘディングシュートを防ぎ(53分)、アセンシオの意表を突いたシュートをニアサイドでブロックしたシーン(72分)も決定的なシーンだった。
もっともそのドイツ人GKでさえチームのプレースタイルの中では一選手にすぎない。特に数的優位を作り後方からパス供給する点ではレアル・マドリードのGKの倍以上となる36本のパスを成功させている。またチーム最多のボール奪取数(14回)も記録している。
今シーズンここまでリーガのどのゴールキーパーもこれらの数字に到達していない。さらにレアル・マドリード戦の12セーブは少なくとも2003/04シーズン以降のバルサのゴールキーパーはリーガまたはチャンピオンズリーグで記録していない数字。成長を続けるテア・シュテーゲンの重要性を示す記録となっている。