FC バルセロナ - ベティス: 再びマニータで準々決勝へ(5-1)

スーパーチャンピオンは、大会や舞台を変えても、スーパーチャンピオンのままだった。リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われた国王杯ラウンド16でレアル・ベティスを前に戦ったFCバルセロナは、ガビ、クンデ、ラミン・ヤマル、ハフィーニャ、フェラン・トーレスのゴールで試合を完全に支配し、ラウンド８への進出を堂々と決めた。

幸先の良いスタート

サウジアラビアのジッダでレアル・マドリードを制してスペインスーパー杯で優勝したチャンピオンは、休む間もなく、水曜日にリュイス・カンパニスオリンピックスタジアムでレアル・ベティスを迎え、国王杯ラウンド１６に臨んだ。
レアル・ベティスにより花道を作られ、スペインスーパー杯をサポーターにアラウホが捧げ、その後、チョロ・ソティルへの黙祷が1分間行われた後、ピッチに飛び出すこの日のスタメンに、ハンジ・フリックは、イニャキ・ペニャ、クンデ、アラウホ、クバルシ、ジェラルド・マルティン、フレンキー・デ・ヨング、ダニ・オルモ、ペドリ、ガビ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマルのイレブンを送った。

勝ち抜け総当たり戦の試合に、バルサは最初からハイボルテージで臨んだ。ペドリがラインを割り、オルモにパスを送った。ダニ・オルモのアシストを捉えたガビが前半3分にビエイテスのゴールを破り、先制点をもたらした。

遠かった2点目

バルサは殆どベティスに攻撃エリアでプレーをさせなかった。前半12分にハフィーニャがチャンスを得て、15分にはダニ・オルモのシュートがポストに弾け、次々と攻撃とシュートを繰り返したバルサだったが、2点目は前半27分まで待たなければならなかった。この日、いつもにも増して精彩を放っていたラミン・ヤマルが放ったマジカルなアシストが、ゴール正面にいたクンデに渡った。クンデが蹴ったパワフルなシュートは、ゴールを切り裂き、バルサの2点目が決まった。この日、ストライカーとしての資質を存分に発揮したクンデが、アディショナルタイムにも再び、ゴールを決め、スコアを3-0に変えたが、VARによりミリ単位のオフサイドと判定され、バルサは2-0のスコアで、ハーフタイムを迎えることになった。前半終了間際に、ビトル・ロケがベティスに1点を返す寸前だったが、ゴール正面から放ったそのシュートを近距離に耐えたイニャキ・ペニャがクリアし、失点を防いだ。

ラミン・ヤマルの活躍

前半、得点することはできなかったものの、ピッチを自在に操り、とりわけ、右サイドを我が物に扱うバルサの19番のプレーは、スタンドを酔わせ、寒い中、モンジュイックのスタジアムに足を運んだ46019人の観客は、惜しみない拍手を送り、ラミン・ヤマルの名前を叫んだ。VARにより取り消されたものの、ラミンとクンデのコンビネーションは、スタジアムを魅了した。

そのラミン・ヤマルが後半10分にゴールを決めたものの、再び、VARによりオフサイドで取り消された。3-0のスコアにたどりつくのを妨害されているかのようだったが、その2分後に、再び、ラミンが挑んだプレーを受けたハフィーニャが、3点目を決め、スコアは3-0になった。試合は完全にバルサのリズムで進んでいた。後半18分、ハンジ・フリックは、ハフィーニャとアラウホに変えて、フェラン・トーレスとエリック・ガルシアをピッチに送った。

フェスティバルそして進出

そこから更なるバルサのフェスティバルが始まった。ピッチに立ってから5分もたたずして、フェラン・トーレスが4点目をマーク。この日、スタメン出場し、攻撃に素晴らしい関与を見せていたダニ・デル・オルモのアシストを受けて、これ以上はない効率性の高さで、フェランがゴールを突き刺した。後半２６分、ペドリとガビに変えて、パウ・ビクトルとフェルミンを投入した。バルサの勢いは止まらなかった。後半30分、ラミン・ヤマルが追加点を決めた。再び、ミリレベルのオフサイドかと思われたが、今回、VARの判定はゴールだった。ようやく！ラミン・ヤマルのゴールで、バルサはスコアを5-0と伸ばした。その直後の後半33分、ハンジ・フリックはラミン・ヤマルをベンチに退かせることに決めた。スタンドから拍手を浴びて、ラミンはピッチから去り、パブロ・トーレが入った。

試合終了まで後12分残っており、後半38分に元バルサの選手、ビトル・ロケが、クンデがエリア内で犯したファウルにより笛が吹かれたPKを沈めて1点を返したものの、そこまでだった。ベティスは、5-1の結果を受けて、国王杯から敗退することが決まり、スーパー杯チャンピオンが、国王杯の準々決勝進出を決めた。