ベティス - バルサ: ビジャマリンでの苦いドロー（2-2）

ベニト・ビジャマリンで行われたリーガ15節、レアル・ベティス対FCバルセロナ戦は、レバンドフスキのゴールで先制したものの、後半にホームチームに追いつかれ、その後、途中から入ったフェラン・トーレスが再び、逆転リードしたものの、アディショナルタイムにベティスに追いつかれ、バルサは、ベニト・ビジャマリンで勝ち点2点を落とすことになった。

マジョルカを前に快勝した後、再び、リーガでのアウェー戦、ベティスを前に臨んだ試合で、国内大会の連勝を目指すハンジ・フリックは、イニャキ・ペニャ、バルデ、イニゴ、クバルシ、クンデ、カサド、デル・オルモ、ペドリ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマル、レバンドフスキのイレブンをスタメンに送った。試合開始のホイッスルが鳴るやいなや、ホームチームは激しいテンションで攻撃を行なった。イニャキ・ペニャのゴールを捉えるシュートを放った。前半2分にはゴールマウスに入る寸前のディエゴ・ジョレンテのシュートをこの日、キャプテンのハフィーニャがクリア。その1分後にはアブデが1対1となり、強烈なシュートを放つも、イニャキ・ペニャがセーブ。試合開始3分で、コーナーキックも4回とベティスは超攻撃的に攻めてきた。

ラミンとハフィーニャ、バルサの攻撃の要

バルサももちろん、反撃し、ラミンとハフィーニャが攻撃の要となり、バルサにチャンスクリエイトを繰り返した。前半14分には右サイドからラミンが送ったセンタリングがわずかに真ん中に走り込んだハフィーニャに届かず、その1分後には今度はハフィーニャが放ったパスにラミンが応えるも、シュートが枠を捉えることはできなかった。前半30分が過ぎても、ゴールネットは揺れなかった。

得点王現わる

その状況の打破は、ラミンから渡ったペドリのパスから始まった。ペドリのパスを受けたクンデが右サイドを攻め上がり、レバンドフスキに送ったセンタリングに、バルサの9番が応えた。前節のマジョルカ戦では、休息を与えられ、参戦しなかったレバンドフスキだが、この得点で、今季22試合中23点目をマークし、僅差リードでバルサは前半を終えた。

後半も同じ顔ぶれで始めたバルサだが、前半同様、ベティスの攻勢から試合は始まった。後半5分にロ・セロソが、続いて後半6分にアブデのシュートをイニャキ・ペニャがスーパーセーブで阻んだ。後半15分、ハンジ･フリックはこの日、最初の交代を行い、ダニ・オルモとハフィーニャに代わって、フレンキー・デ・ヨングとフェラン・トーレスがピッチに入った。バルサは90分間手にしていた勝ち点３をアディショナルタイムに2点落として

PKと退場

状況ががらりと変わったのは、後半20分だった。フレンキー・デ・ヨングのアクションをVARはPKに値すると判定。フレンキー・デ・ヨングがイエローカードを受けた他、ハンジ・フリック監督もレッドカードを受け、退場に。後半23分、ロ・セルソが放ったPKのシュートの方向をイニャキ・ペニャは読んだものの、わずかに届かず、ボールはネットに突き刺さった。バルサに残された時間は20分間だった。後半29分、バルサは二度目の交代を行い、レバンドフスキとペドリに代わり、ガビとパウ・ビクトルがピッチに入った。

待望の追加点

勝ち点３を目指し、中でもラミン・ヤマルの攻撃力にホームチームは苦しまされていた。そのラミンの個人プレーから、前線に持っていったボールを中央から走り込んできたフェラン・トーレスが押し込んだ。最初はオフサイドと判定され、一度は取り消されたゴールだが、その後、VARにより判定が覆った。後半36分にフェラン・トーレスが決めたゴールにより、スコアは1-2と逆転した。

魔のアディショナルタイム

規定時間90分になり、スコアは1-2とバルサがリードしていたが、アディショナルタイムが8分間加えられ、その3分後にベティスが同点弾を決めた。右からのセンタリングを受けたディアオがイニャキ・ペニャの手が届かない位置にボールを突き刺した。アディショナルタイムは非情に過ぎ、バルサにこれ以上の得点を決める時間は与えられなかった。バルサは90分間手にしていた勝ち点３をアディショナルタイムに失い、ドローを手に試合を終えた。

だが、ここで失望している時間はない。頭を切り替え、「ヨーロッパモード」に変えなければならない。バルサは来週の水曜日にはドイツに遠征し、ドルムントに挑まなければならないのだから。