アンドレス・イニエスタ、謙虚な天才

アンドレス・イニエスタ、謙虚な天才

ラ・マンチャ出身の元バルサの選手は、バルサで大半の選手人生を過ごした後、40歳で引退する

アンドレス・イニエスタがFCバルセロナのユニフォームを何年もの間、身につけてくれたとは、なんて栄誉なことだろう。バルサが史上最高のチームだった時、そして彼がプロサッカーからの引退を公式に発表した時、バルサで育ち、全てを制覇した史上最高の選手の一人だったこの伝説的な背番号 '8' の存在感を改めて感じるのは、言うまでもない。

エレガントなアディオス

イニエスタは、40歳近くまでそのキャリアを続け、彼のプレースタイル同様に幕を引いた。最初から最後までエレガントに。アルバせての近くのフエンテアビジャ出身の選手は、2018年にバルサへ旅立ち、それからクラブに22年間過ごすことになり、そのうち、16年間をトップチームの選手として残りの6年間をラ・マシアで過ごしたのだった。

世界中を凌駕したその才能は、黄金世代の選手と重なり、バルサの選手として32もの優勝杯を持ち上げ、フィールド内外を問わず、あらゆる人々に愛される存在となった。

全員に愛される存在

バルセロナを去った後、二つのクラブに所属した。最初は、日本のヴィッセル神戸であり、次がアラブ首長国連邦のエミレーツクラブだった。今、その選手としてのスポーツキャリアは終わりをつげた。1996年9月16日にたったの12歳でラ・マシアに恐れと期待に溢れてやってきた少年が達成したことに目を向ける時がきた。

Andrés Iniesta.
Andrés Iniesta.

バルセロナを自分のホームのように感じられるようになるにつれて、この若きミッドフィルダーは、自身の実力を発揮するようになり、それが輝かしい未来へと繋がった。彼の到着から6年後、2022年10月29日、ルイス・フアンハールが、トップチームへの扉をあけた。チャンピオンズリーグでのブルッハス戦だった。そこから、バルサのトップチームで674試合を重ね、32タイトルと無限大の思い出を手にすることになるのだ。スタンフォードブリッジでのゴールのような。おそらく最もバルサにおける印象の強いゴールになったかもしれない。

比類なき記録

9 リーガ、 4チャンピオンズ、 6 国王杯、7 スペインスーパー杯、 3 欧州スーパー杯、 3 クラブW杯がバルサで手にした優勝杯であり、それに加えてユーロ2回、とW杯をスペイン代表と手にしている。さらに日本でヴィッセル神戸と共にリーグ優勝、カップ杯、スーパー杯、そして数限りなく受賞した個人賞を手にしており、その記録は比類なきものだ。

アンドレス・イニエスタは、最後まで謙虚な天才だった。

Força Barça
Força Barça

関連 関連コンテンツ

記事を閉じる

関連 関連コンテンツ