ハンジ・フリックに馴染みの三人

 バルサにやってくるハンジ・フリックが故郷のドイツを離れて仕事をするのは初めてのことだが、監督が見ず知らずの場所に飛び込むわけではない。バルサの新監督には、既に旧知の選手がいる。バイエルン・ミュンヘン時代に率いたロベルト・レバンドフスキ、ドイツ代表監督時代に率いたマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンとイルカイ・ギュンドアンの三人だ。

三人の中でも、レバンドフスキは最もよく知っている選手だ。2019年11月から2021年の夏まで、フリックはバイエルン・ミュンヘンのトップチームの監督としてつとめ、その際、チームのキープレーヤーになったのが、ポーランド人ストライカーだった。

フリック時代、最高のレバンドフスキ 

2019/20年、フリックがバイエルンを率いた32試合中28試合でレバンドフスキはスタメン出場し、そのうち27試合はフル出場だった。 ハンジ・フリックが率いたチームの初ゴールは、オリンピアコスを前にレバンドフスキが決めたゴールだった。全部でポーランド人ストライカーは、バイエルンと共に30ゴールを決め、チャンピオンズリーグでは15ゴールと得点王になり、三冠を手に強いたのだった。  

Tその翌年、フリックは監督としてシーズンを最初から最後まで率いて、レバンドフスキは再び、キーマンであり続けた。バイエルンで48試合に参戦したストライカーは、30ゴールをマークした。しかしながら、チャンピオンズリーグは、ベスト８でPSGに敗れて敗退した。レバンドフスキは負傷したにもかかわらず、それでも最終的に30試合で48ゴールをマークする偉業を達成した。  

2020/21年、レバンドフスキは、ヨーロッパでベストプレーヤーとなり、 2度目のThe Best 賞を受賞した。48ゴール中41ゴールはブンデスリーガで決めたものであり、1971/72 年に年間40得点を決めたミュラーの記録を破った。

テア・シュテーゲン: フリックと10 試合

テア・シュテーゲンとギュンドアンのフリックとの関係は、ドイツ代表だ。バルサのGKは、この新監督のもと、代表で10試合プレーしており、その全てがスタメン出場だ。最初の試合は、2021年10月のルーマニア戦で2-1で勝利を収めている。 

鍵となるギュンドアン 

イルカイ・ギュンドアンは、ハンジ・フリックの元、19試合に参戦し、そのうち16試合がスタメン出場だった。その内訳は９勝6分4敗だ。ミッドフィルダーは、その間、6ゴールを決め、その中には 2022年カタールW杯の初ゴールも含まれている。