バルサ - アスレティック・クラブ（1-0）： ビスカ・ラ・マシア

リーガ10節、リュイス・コンパニス・オリンピックスタジアムで行われたFCバルセロナーアスレティック・クラブ戦は、この日、デビューを果たした17歳のマルク・ギウがピッチに立って1分後に勝利弾を決めるドラマチックな幕引きで、バルサが勝ち点３を手にした。

25日ぶりのホームゲーム

試合前に、伝説的な選手、ボビー・チャールトンへの1分間の黙祷が行われた後、キックオフの笛が吹かれた。代表戦によるリーガ休止を終え、いまだ、レバンドフスキ、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ハフィーニャといったチームにとっての大切な選手が負傷中のまま、実に25日ぶりにホームに帰ってきたリーグ戦のスタメンに、チャビ・エルナンデスは、テア・シュテーゲン、ジョアン・カルセロ、バルデ、クリステンセン、イニゴ・マルティネス、オリオル・ロメウ、ギュンドアン、ジョアン・フェリックス、ガビ、フェルミン、フェランをピッチに送った。

最初のチャンスは、前半10分に訪れた、フェラン・トーレスの右からのパスに応えたジョアン・フェリックスのシュートが、ポストに弾けた。

その5分後、この日、スタメンのフェルミンがバルデから受けたパスをゴールに変える寸前だったが、ウナイ・シモンがスーパーセーブを見せ、先制点にならず。前半20分には、再び、ジョアン・フェリックスがウナイ・シモンのゴールに挑むも、再び、アスレティック・クラブのGKに止められた。その一方で、エリア外から、イニャキ・ウイリアムスが放ったシュートを、テア・シュテーゲンがクリア。前半24分にもユリのシュートをテア・シュテーゲンがセーブするなど、両者互角のまま、スコアレスドローの状態が続いた。

前半終了間際に、再び、ニコ・ウイリアムスのクロスシュートがゴールマウスの枠を捉えたが、バルサの守護神は、ここでも神がかり的なリアクションでチームに失点を許さず、キックオフの時点と同じスコアでハーフタイムを迎えることになった。

後半になり、前半にも増して、さらに攻め続けるバルサだが、アスレティック・クラブの守備を前に思うように崩せない状況が続く。後半15分、チャビは、この日、最初の交代を行なった。オリオル・ロメウとクリステンセンに変えて、ラミネ・ヤマルとロナルド・アラウホがピッチに入った。

その直後に、後半最初の最高のチャンスがやってきた。ジョアン・フェリックスが出した最高のパスに応えて、ラミネ・ヤマルがシュートを放つも、そのシュートはわずかに枠を外れた。後半３０分には、ガビのプレーを受けたカンセロが、左からシュートを狙うも、再び、バスクチームのGKがビルバオのゴールマウスを守った。スコアは、0-0のまま、試合終了まで、後15分と時間は非情にすぎていった。

交代そして、デビューゴール

後半34分、チャビは、この日、2度目の交代を行なった。バルデ、フェルミンに変わって、マルコス・アロンソ、マルク・ギウがピッチに立った。この交代が、全てを変えることになった。

それから1分も立たずして、後半35分、17歳のマルク・ギウは、トップチームでデビューを果たし、最初に触ったボールを先制点に変えてみせたのだ。バルサの38番は、喜びを爆発させた。バルサの17歳は、チームに勝ち点３をもたらそうとしていたのだから。

アディショナルタイムは、4分間。その4分後、マルク・ギウの夢が一つ叶い、チャビ・エルナンデスの率いるチームは、勝ち点3を手にした。ビスカ・ラ・マシア！バルサのユース組織が、再び、勝ち点３を生み出した。