ベルナベウでのクラシコでデビューする可能性のある選手たち
輝きを放つ時―。バルサは日曜、リーガ首位の座を確かなものとし、国内リーグでのクラシコの勝利数（72-72）でマドリードを上回ることを目標にサンティアゴ・ベルナベウへ乗り込む。レオ・メッシ、セルヒオ・ブスケッツ、ジェラルド・ピケといった選手たちはアスルグラナ選手としてマドリードの本拠地で勝つのがどういう意味を持つのか分かっている。しかしデ・ヨング、グリーズマン、ブライトバイテ、ジュニオル・フィルポ、ネト、アンス・ファティは2019/20季に新たに加わった選手たちでバルサのユニホームを着てマドリードのホームでプレーした経験がない。また1月に現職に就任したキケ・セティエン監督も今回が初の指揮になる。
以上の6選手はバルサのトップチームとして初めての経験となるが、全員が前所属チームでベルナベウでの試合出場を体験している。何人かの選手たちは特に良い記憶、良い結果を出している。以下、それらを振り返って行く。
フレンキー・デ・ヨング：偉大な勝利
バルサのオランダ人ミッドフィールダーはサンティアゴ・ベルナベウでの勝利がどういうものなのかを知っている。デ・ヨングはアヤックスの一員としてチャンピオンズリーグベスト16で同スタジアムでの試合を初体験した。オランダチームは１-2で敗れたものの、エリック・テン・ハフ監督が率いピッチでフレンキー・デ・ヨングが引っ張ったチームはベルナベウで偉大な勝利を果たし（1-4）、その後選手はバルサへのステップアップを果たした。
デ・ヨングはすでにバルサ選手としてマドリード戦に出場している。今季リーガ前半戦での対戦でのこと。今回はバルサ選手として初めてベルナベウでプレーすることになるかもしれない。
アントワーヌ・グリーズマン：ベルナベウで４得点
最も経験がある選手。フランス人アタッカーはこれまでアトレティコ・マドリード時代（11試合）とレアル・ソシエダ時代（4試合）で計15回マドリードの本拠地で出場している。さらにグリーズマンはこれまでに4得点を挙げている。デ・ヨングと同様、フランス人選手はリーガ前半戦でのジネディーヌ・ジダン監督のチームとの試合に出場している。この時は82分プレーしているが、今回はアスルグラナ選手としてベルナベウでのデビューになるかもしれない。
マルティン・ブライトバイテ：勝手を知るピッチ
ここまで最後のバルサ補強選手にとってはサンティアゴ・ベルナベウがスペインサッカーでの最初の一歩を踏み出した場所だった。前所属のレガネスでのデビューで、国王杯での対戦で先発した。この時は得点できなかったが、このあとあったブタルケでの第2戦でゴールを奪っている。デンマーク人FWにとってのベルナベウでの経験は2019/20季にもう一回あるが、レガネスは前向きな結果を引き出すことができなかった。
ジュニオル・フィルポ：1試合で1勝
前所属ベティスのドミニカ人選手もレアル・マドリードのホームでプレーし、さらに勝利がどういうものなのかを知っている。昨季選手はベルナベウで勝利したアンダルシアチーム（0-2）の一員だった。24歳のフィルポはベルナベウで一度しか試合をしていないが敗戦を経験していない。アウェー戦の前、ジュニオルはベニート・ビジャマリンでマドリードと対戦。この時はロス・ブランコスが勝利している。
ネト：唯一足りないのが勝利
アスルグラナのゴールキーパーは今回、自身にとって5回目で、ベルナベウで3回目、バルサ選手として初の試合に臨む。ブラジル人選手はバレンシア所属時代の2017/18季、2018/19季での経験があり、バレンシアでのベルナベウでの成績は1分け1敗となっている。
キケ・セティエン：ジダンとの知恵比べに勝利
バルサ指揮官は監督となってからレアル・マドリードのホームでの3勝目を狙う。これまでベティス、ラス・パルマスの監督としてマドリードのスタジアムで8試合を指揮、ジネディーヌ・ジダン監督のマドリードを2度破った唯一の監督となっており、その他全ての監督が成し遂げていない実績となっている。
アンス・ファティ：歴史に残る参戦
若干17歳でバルサBの所属選手はレアル・マドリード戦にプレーするというチャンスを得た（21世紀に入ってから最年少での記録）それは昨年12月18日、カンプ・ノウで行われたリーガでのクラシコの試合終了までの8分のことだった。今回選手はベルナベウに初登場しその選手キャリアでさらに歴史に残る実績を重ねる可能性がある。
アンス・ファティはバルサB所属ながらすでにトップチームの流れの中に入っている。現在のバルサB所属選手では誰もベルナベウでのプレー経験がなく、アンス・ファティか別のカンテラ選手がこのデータを打ち破る可能性を持っている。
