ビクトル・バルデス、フベニルAの新監督に

ビクトル・バルデス、フベニルAの新監督に

元所属選手は2020年までの契約にサイン、もう1シーズン延長するオプションが付いている

ビクトル・バルデスが2020年6月までフベニルAの監督としての契約にサインしFCバルセロナへ戻ってくる。契約はもう1年延長するオプションが付いている。

契約締結にはサッカープロ育成部門幹部のシルビオ・エリアス、同部門責任者のホセ・マリ・バケーロとギジェルモ・アモールが同席した。

7月29日からプレシーズンをスタートさせるフベニルAは8月27日、ヨハン・クライフ・スタジアムのこけら落としとしてアヤックスのユースチームと対戦することになっている。

クラブの伝説的選手が復帰

ラマレッツと同様、FCバルセロナの歴史の中で偉大なGKとして受け止められているビクトル・バルデスはバルサ選手として539試合に出場した。

バルデスはゴールマウスを前に確かな安定感を示し、完璧な足元の技術のほかエリア内で相手を圧倒する存在感を示した。何シーズンにも渡ってファンの信頼を一身に得たゴールキーパーだった。

バルデスは2002年、バルサBからトップチームへ昇格。しかし2003/03季はアルゼンチン人GKロベルト・ボナーノとレギュラーの座を争っていた。

FCバルセロナの守護神となったのは翌シーズンから。以降2014年3月26日、カンプ・ノウのピッチで重傷を負い数ヶ月に及び戦線離脱するまで長くバルサのゴールマウスを守った。なお負傷の前には同年の夏をもってクラブを去る意思を表明した矢先のことだった。

ビクトル・バルデスは2006年パリでのチャンピオンズリーグ決勝を戦ったGKとして今後も記憶され続けることになる。そのセービングはクラブ通算2回目のチャンピオンズリーグ制覇に欠かせないものとなった。初のシーズン3冠、年間6タイトルを勝ち取ったゴールキーパーとしてクラブの歴史に刻まれた。そのボールタッチ、1対1の強さ、反射神経は世界レベルだった。

残した記録は並外れたもの。FCバルセロナで歴代最多の出場試合数とタイトル獲得数。公式戦出場は539で総失点は442。国内リーグの最優秀GK賞サモーラは計5回(2004/05、2008/09、2009/10、2010/11、2011/12)で、これはバルサの伝説的なゴールキーパー、アントニ・ラマレッツと同数で並んでいる。

さらに2011/12シーズンには公式戦896分無失点というクラブ新記録を打ち立てた。

FCバルセロナでの実績は計21タイトル獲得という華々しいもの。内訳はチャンピオンズリーグ3回、リーガ6回、国王杯2回、スペインスーパーカップ6回、UEFAスーパーカップ2回、クラブワールドカップ2回となっている。

監督としては2018年5月にUEFA BとAのライセンスを取得。2018/19季にマラタラスのフベニルAを率いて同カテゴリーのチャンピオンとなった。

 

 

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