メッシ:‘10’番にとって10回目のリーガ優勝
アルゼンチン人選手は同数で並んでいたアンドレス・イニエスタを上回りバルサの歴代最多のリーガ優勝回数を誇る選手になった
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レオ・メッシは誰にも止めることができない存在で、そのレベルの高さと野望は無限―。その名前は日を追うごとにFCバルセロナの記録に残され続けている。それは得点面だけではなくそのスペクタクルなプレーや伝える価値観にまで及んでいる。そして獲得したタイトルも同様。アルゼンチン人クラックはこれで計10回リーガタイトルを獲得、これはクラブ史で最多の数字になる。
自身初リーガ優勝となる2004/05季以来、バルサの10番は14シーズンで9回タイトルを獲得していた。メッシの出現後、リーガのトロフィーはよりアスルグラナ色に染まってきたことが分かる。
10回のリーガ制覇によりメッシはクラブ史最多数を誇るアスルグラナ選手になった。これまでは9タイトルでアンドレス・イニエスタと同数で並んでいた。しかし今回の優勝でアルゼンチン人クラックは単独で歴代トップに立っている。同ランキングではシャビ・エルナンデス、セルヒオ・ブスケッツ、ジェラルド・ピケが各8回の優勝で続き、上記2選手と合わせベスト5を形成している。
背番号10番の通算10回目のリーガ優勝は同大会史上で最も栄冠を掴んだ選手の仲間入りをしたことになる。ここまではバルサの10番がクラブ史上で単独トップとなったことについて語ってきたが、他チームに目を広げると国内リーグで最多タイトルを獲得した元レアル・マドリードのピリと並んだことになる。現時点でレオ・メッシがもう一人の元ロス・ブランコス選手、ヘントに並ぶにはもう2回のタイトル獲得が必要になる。今後メッシが目指す目標の1つになるが、世界最高選手の勝利へ向かう意欲の前には必ずしも実現不可能なことではない。