ペドリ、ボールリカバリー最多選手

ボールは、ペドリの足元にいるのが好きなようだ。ペドリがボールに愛されているのは、周知のことだが、それはそのリカバリーにもはねいされている。彼は、リーガ全体において、おのポジションで最も多くボールを取り返しており、その数は、実に166回にわたる。バルサの8番ほど、ボールを取り返している選手は、この  2024/25年のシーズンの国内リーグにおいて誰もいず、それもまだ 10節を残しているのだ。

ペドリが完成度の高いミッドフィルダーであることに疑いの余地はない。彼が試合をコントロールする時、ボールの流れは通常と異なった動きをする。アシスト、そして、ゴール、更に、ボールリカバリーが加わるとあって、ハンジ・フリックのシステムには必要不可欠な存在だ。現在のこのリーガのみで、26試合中166回のボールを取り返している。彼に次ぐのは、バレンシアのセンターバック、クリスチアン・モスケラだが、その数は27試合で147回だ。ベスト３の3人目は、マジョルカのサイドバック、ホアン・モヒカであり、26試合で141回だ。 

オンボールでのエレガンス、オフボールでもリカバリー

カナリア出身のこの選手の攻撃センスは、最も周囲を驚かせる技術の一つだが、彼が中盤で見せる素晴らしいパフォーマンスの一つに、守備力がある。それもクリーンなのが特徴だ。なぜなら、ボールを取り返すために使うその足で、犯したファウルは、リーガ全体を通したたった9回なのだ。少なくとも25試合をこなしながら、最も多くボールを取り返し、ファウルを犯した数が最も少ない選手のランキングで3番目なのは、驚異的だ。創造と破壊の両方をこなすミッドフィルダーを超える選手が二人だけ、プレミアムリーグにいる。ライアン・クリスティーとモイセス・カイセドだが、大きな差があるわけではない。 ボーンマスのスコットランド人選手は、全部で172回りかバリーしており、チェルシーのエクアドル人ミッドフィルダーは、170回だ。ここでも、ペドリのクリーンさは際立つ。ペドリはリーガでイエローカードを2回しか受けていないが、前述の二人は、それぞれ、9回、イエローを受けている。

ペドリのエレガンスとデリケートさ、クリーンなプレーは、ピッチの隅々まで行き届く。それはボールを取り返す時さえも同じだ。ペドリはまさにトータルミッドフィルダーなのだ。