バルサ - アトレティコ・デ・マドリード (4-4):全てはメトロポリターノで
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リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われた国王杯準決勝第一レグ、FCバルセロナ対アトレティコ・デ・マドリード戦は、アトレティコに0-2でリードされた後、その後、ペドリ、クバルシ、イニゴ・マルティネス、レバンドフスキのゴールで逆転し、バルサが4-2まで逆転するも、後半にマルコス・ジョレンテが、アディショナルタイムにセルロートが追加点を決め、ドロー(4-4)で国王杯準決勝第二レグに向かうことになった。
第二レグが行われるのは、敵地のメトロポリターノ。決勝に進出するには、ホームで行われる第一レグで大きなメリットを手にすることを目指さなければならない。この二試合を制すれば、決勝という重要な一戦に、ハンジ・フリック監督は、先日の試合で後半から起用し、結果に貢献したフェラン・トーレス、ダニ・オルモの二人をスタメンで起用することを決めた。よって、シュチェスニー、バルデ、イニゴ・マルティネス、クバルシ、クンデ、フレンキー・デ・ヨング、ダニ・オルモ、ペドリ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレスが先発でピッチに立った。
6分間の2失点から
しかし、試合はバルサにとって、最悪のスタートを切る形となった。ボールが転がり始めて1分間もたたずに、グリーズマンのアシストを受けたフリアン・アルバレスがヘディングで先制点を押し込んだのだ。ハンジ・フリックの率いる選手は、いきなりリードされたスコアを追う形となった。更にその5分後、クンデがインサイドに送ったパスをカットしたアントワーヌ・グリーズマンが、そのまま、ディフェンダーを振り切り、シュチェスニーのゴールネットを揺らし、追加点をマーク。前半6分の時点で、すでにバルサは0-2のリードを許す形となった。バルサは、ハーフタイムまでにスコアを戻すために、攻撃を繰り返した。ラミン・ヤマルが個人的に前線までボールを持っていくも、シュートの形にできず、フェラン・トーレスのシュートはムッソの掌中に収められた。
3-2の逆転へ
しかし、バルサにとって不利なその状況は2分間でがらりと変わった。前半19分、ラミン・ヤマルの放ったセンセーショナルな正確さを期したパスがクンデに渡り、クンデがPKポイントに送ったセンタリングに応えたペドリが冷静に右足で沈め、1点を返した。その2分後、ハフィーニャの放った右からのコーナーキックがファーポストを捉えた。そのボールにクバルシのヘディングシュートが弾け、ムッソのゴールネットを揺らした。バルサの胸のエスクードにキスしながら祝ったクバルシが、バルサのトップチームで決めた初ゴールが、国王杯準決勝第一レグのバルサの同点弾となった。
流れが変わり、バルサは自身の攻撃エリアでのポゼッションを増やしたが、アトレティコも容易には得点させなかった。しかし、前半42分、再び、ハフィーニャが右から放ったコーナーキックがバルサにゴールを呼び込んだ。今回、ファーポストに飛び込んだのは、イニゴ・マルティネスだったが、そのヘディングシュートが再び、ムッソのゴールネットを切り裂いた。前半、6分間のアディショナルタイムが追加され、ラミン・ヤマルがエリア外から放ったシュートが枠をとらえるも、ムッソのクリアに合い、ダニ・オルモのシュートも同様にムッソに阻まれた。バルサは0-2から3-2へとスコアを変えて、ハーフタイムを迎えた。
後半、再び、アトレティコ・デ・マドリードの攻撃からスタートするも、バルデが最終ライン際でグリーズマンからのシュートを守り、その後、グリーズマンと1対1になったシュチェスニーがアトレティコのゴールを阻んだ。後半もタフな試合が予感された。後半20分には、デ・パウルがシュート体勢に入る前に、バルデが体を張って失点を防いだ。
ハンジ・フリックは、この日、最初の交代を行い、後半23分に、オルモとフェラン・トーレスに変えて、ガビとレバンドフスキを投入した。この交代が功を奏するまで時間はかからなかった。メトロポリターノで行われる第二レグを前に、スコアを1点でも多く増やしたいバルサだったが、その待望のゴールが、交代から5分後に訪れた。後半28分、ラミン・ヤマルの右サイドから放ったそれは、センタリングパスよりもシュートに近いセンセーショナルなものだった。そして、ゴール前には、バルサの9番がそれを押し込むために待ち構えていた。レバンドフスキは、今季33得点目をマークし、試合のスコアを4-2へと伸ばした。
ドローで第二レグへ
全てがうまく進んでいるかと思われたが、試合終了規定時間まで後10分を切った後半38分、マルコス・ジョレンテが追加点を決めて、両者の点差を縮めた。スコアが4-3の状態で、ハンジ・フリック監督は、ペドリとハフィーニャをベンチに下げ、フェルミンとエリック・ガルシアをピッチに送った。アディショナルタイムは4分間。両チームともこの試合で勝利を手にするための死闘を繰り広げた。そのアディショナルタイムに、セルロートがアトレティコへ4点目を叩き込んだ。ホイッスルが鳴った時、スコアは4-4のドローのままだった。逆転勝利を手に、第2レグに行くことを目指していたハンジ・フリックだが、最終的にドローで第二レグに進むことになった。決勝まで後90分だ。全てはまだ決まっていない。国王杯決勝に進む道の歴史が書かれるのは、まだこれからだ。
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