FC バルセロナ - アトレティコ・デ・マドリード:非情なファイナル(1-2)
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時にサッカーとはそういうものだ。内容の良い試合をしても、必ずしも勝てるわけではない。不当な結果に終わることがある。経験則から理解していても、あまりにも非情な黒星だった。バルサは、今年最後の試合で勝利にふさわしいパフォーマンスをみせ、ペドリの素晴らしいゴールで先制したものの、後半、同点に追いつかれ、アディショナルタイムにアトレティコに追加点を許す結果に終わった。
幸先の良いスタート
出場停止処分により、アトレティコ・デ・マドリードとの試合の指揮をベンチでとれないハンジ・フリックだが、前日記者会見では「チャンピオンズリーグのドルトムント戦で行なえたように、私たちは最初の瞬間から準備ができていなければならない」と話していたその言葉通り、バルサの選手は、試合開始のホイッスルが鳴ると同時に、見るからに強いエネルギーで高い集中力を持ってグラウンドに飛び出し、スピーディな攻撃を展開した。
ホームでサポーターを前に、勝利を取り戻し、今年最後の試合を有終の美で飾りたい。その役割を果たすにあたり、今回、ラミン・ヤマルを数に入れられないことがあらかじめわかっていたハンジ・フリックは、その代わりにフェルミンを選んだ。今年最後のスタメンは、イニャキ・ペニャ、バルデ、イニゴ、クバルシ、クンデ、カサド、ペドリ、ガビ、ハフィーニャ、フェルミン、レバンドフスキとなった。イレブンは、首位の座をかけた勝ち点を目指して、試合の開始から激しいプレスをかけるも、アトレティコの堅守にあい、ネットを揺らすことができずにいた。熱意、攻撃チャンス、プレス、集中力、スピード、バルサには全てが揃っており、唯一、足りないのはゴールのみだった。22分にはイニゴのシュートがファーポストに、24分にはガビがヘディングシュートを放ったが、ボールは枠をとらえなかった。
ペドリの先制点
しかし、その瞬間は近づいていた。前半30分、左サイドから個人プレーで攻め込んでいったペドリのセンタリングをガビが軽くタッチして戻し、それを再び、自分でコントロールし、シュート。そのシュートがオブラクの守るゴールマウスを破った。バルサは試合のコントロールを握っていたが、僅差リードのまま、ハーフタイムを迎えることになった。
チャンスを手にするも、同点へ
後半も同じ顔ぶれ、同じ意欲でピッチに飛び出したバルサは、後半4分に早速、フェルミンが追加点を決めるチャンスを手にしたが、オブラクを前に追加点を決められなかった。後半12分にはハフィーニャが、2-0にする絶好のチャンスを手にして、前に出たオブラクのゴールにループシュートを放つも、そのシュートはポストに弾けた。チャンスを手にしながら形にできないバルサを前に、後半14分、アトレティコ・デ・マドリードが同点弾を決めた。デ・パウルが放ったシュートがイニャキ・ペニャのゴールに突き刺さった。
後半18分、バルサはフェルミンとガビに変えて、フェラン・トーレスとデル・オルモを投入した。そのフェラン・トーレスは後半30分、レバンドフスキからのアシストを受けて、ゴールの前でボールを押し込むのみという絶好のチャンスを手にしたものの、そのシュートは形にならなかった。後半35分、マルク・カサドに代わり、エリック・ガルシアがピッチに立った。
後半40分にはハフィーニャのシュートが、後半42分にはデル・オルモのパスを受けたペドリのシュートが、それぞれ、オブラクにブロックされた。バルサは執拗に攻撃を続け、内容の良い試合を展開していたが、非情にもこの日、ボールはゴールに嫌われているかのようだった。規定時間の90分になり、スコアは1-1のままだったが、アディショナルタイムが6分間、加えられた。
非情なファイナル
しかし、この日、勝利の女神は、リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムには背中を向けると決めたかのようだった。アディショナルタイムが終わる寸前、1-1のスコアで終わると思われた試合の最後に、アトレティコ・デ・マドリードがゴールを決めた。セルロートがスコアを1-2に変えて、勝ち点3をバルサから奪い取った。90%の確率でパスを成功させて、最初から最後まで試合を支配し続けたバルサだったが、この日、ゴールには恵まれず、数々のシュートチャンスを形にできなかったツケを払うことになった。バルサは2024年最後のホームゲームで、首位の座をアトレティコ・デ・マドリードに譲渡し、2位で今年を終えることになった。
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