ホームのリュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われたリーガ17節FCバルセロナーレガネス戦は、前半の早い時間にレガネスが決めた先制点を最後まで守り切り、勝ち点3を奪った。バルサはホームで2試合連続して勝ち点を失うことになった。
ベニト・ビジャマリンでレッドカードを受け、2試合の出場停止処分を受けたハンジ・フリック監督に代わって、アシスタントコーチ、マルクス・ゾルクが指揮する中、この日は、イニャキ・ペニャ、バルデ、イニゴ、エリック、クンデ、カサド、オルモ、ペドリ、レバンドフスキ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマルのイレブンがスタメンとしてピッチに飛び出した。バルデにとっては、この試合がトップチームでデビューを果たしてからの100試合目となった。
チャンピオンズリーグで勝利を手にし、昨日、2位のレアル・マドリードがラヨ・バジェカーノとドローに終わったこの試合は、再び、点差をつけて、単独首位の座を固める絶好の機会だった。
レガネスの先制
しかし、降格ゾーンから少しでも遠ざかりたいと意欲に溢れるレガネスは、試合当初から攻めてきた。前半3分、元バルサのムニル・エル・ハダジがイニャキ・ペニャと1対1になり、シュートを放った。イニャキ・ペニャがそれをクリアしたものの、その1分後、セルヒオが放ったシュートも読んだものの、力強いシュートがイニャキの手をすり抜け、ゴールネットに突き刺さった。
早々と僅差リードを許したバルサは、前半10分にハフィーニャのセンタリングパスをレバンドフスキが受けたものの、同点弾を決めることができず、試合は0-1のまま、進行した。
鉄壁のドミトロヴィッチ
バルサは攻撃チャンスを作り出すも、レガネスの堅守にスペースを与えられず、苦戦を強いられていた。32分にはバルデの右サイドからのパスを受けたハフィーニャがシュートを放つもポストに弾けた。34分には、ペドリからのパスを受けたレバンドフスキが正面からゴールもレガネスのキーパーは、再び、精彩を放ったパフォーマンスでクリアし、バルサの同点を防いだ。
前半終了間際も、ラミン・ヤマル、ダニ・オルモが得点チャンスを得るもスコアを変えることはできず、0-1で前半を折り返すことになった。
失われた絶好のチャンス
後半同じ顔ぶれでスタートしたバルサは、再び、黙々と攻め始めた。後半6分には、デル・オルモのパスを受け、クンデが絶好の同点弾チャンスを手にしたが、そのシュートは枠の外に飛んでいった。後半12分にもハフィーニャのセンタリングを受けて、レバンドフスキがヘディングシュートも、ゴールネットは揺れなかった。後半20分、バルサはこの日、初めての交代をおこなかった。レバンドフスキ、デル・オルモに変わり、フェラン・トーレスとフェルミンがピッチに立った。続けて、後半30分、ラミン・ヤマルとエリック・ガルシアに代わり、ガビとクバルシが入った。バルサは、ホームで勝ち点をあげるために全力を尽くしていた。
後半35分には、フェランがキラーパスを送るも、ゴールの目の前で受けたクンデのシュートは、枠をとらえず、再び、同点弾の絶好の機会を逃すことになった。バルサは最後の交代を行い、マルク・カサドに代わり、パウ・ビクトルが入った。
アディショナルタイムが3分加えられ、オリンピックスタジアムのスコアは、変わらず、0-1のままだった。ポゼッションの8割はバルサが握っており、対するレガネスは、試合を通して55回のボールをクリアしなければならなかった。アディショナルタイムが終わる寸前に、フリーキックが与えられ、キャプテンのハフィーニャがその責任を担ったが、この日、バルサのボールはゴールに入りたがらなかった。バルサは、ホームで二連敗を喫する冷水を浴びせられることになった。
次戦、現時点で勝ち点で並んだアトレティコ・デ・マドリードをホームに迎え、FCバルセロナは今年最後の試合、リーガ18節に挑む。