ヴォイチェフ・シュチェスニーについて知っておくべき10のこと

FCバルセロナは、新たなゴールキーパーを獲得した。ヴォイチェフ・シュチェスニーは、バルサ史上、2番ポーランド人選手の獲得となり、2025年6月30日までバルサのゴールマウスを守ことになる。続いて、彼について知っておきたい10のことを述べていこう。

1. ダンサーからサッカー選手へ

8歳という幼少からサッカーを始めたにも関わらず、それは最初のスポーツではなかった。まずは、始めたのはサロンダンスで、その後、槍投げも行なった。「7歳から9-10歳の間だった。背が高かったし、頑強さもあったが、動きを捉えるのがうまかった」と彼は槍投げを行っていた時のことを回想する。

2. キーパーの家系

ゴールキーパーへのこだわりは、偶然ではない。父親のマシエフは、10年以上、GKとしてプレーしており、彼の父親マチェイは、レギア・デ・ワルシャワやヴィスワ・デ・クラクフなどの有名チームで10年以上、既にゴールキーパーとして務めていた。また、現在36歳の兄、ヤンもポーランドサッカーの下位カテゴリーチームでゴールキーパーだった。

3. バルサへの特別な思い出

シュチェスニーは、チャンピオンズリーグに75試合参戦しているが、その一番最初の対戦相手が、FCバルセロナだった。2011年2月16日、16強の第一レグで、欧州大会にデビューし、イングランドのチームは、 2-1で試合を制し、チャビ、イニエスタ、ビジャ、ペドロ、レオ・メッシなどのいるバルサの力を弱める鍵となったのが、ゴールキーパーだった。第二レグは、彼にとっては不幸なことに前半19分に、Spotify カンプノウで負傷し、バルサは3-1で逆転勝利を飾った。

4. ポーランドコネクション

トップチームに在籍する選手とは誰一人、ロッカールームを分かち合ったことはないが、最も知られている顔とロッカーで出会うことになる。ロベルト・レバンドフスキだ。二人とも、ポーランド代表のここ15年間の鍵となる選手だった。 2009年から、二人は一緒にポーランドのユニフォームをもにつけて、71試合に参戦している。

5. メッシを抑えたPK

バルサの新ゴールキーパーは、レオ・メッシのPKを止めた栄誉なる記憶がある。それも、W杯でだ。正確には、2022年のカタールワールドカップであり、グループリーグで最終的にはアルゼンチンが通過したものの、とても苦しい思いをさせられたのだった。グループの3試合目、最終戦でアルゼンチンは通過するためにはポーランドに勝つ必要があり、最終的にその目標を果たしたものの、スコアは 0-0に終わった。シュチェスニーは、見事なプレーでPKを止めたのだ。2018年のアイスランド人のハルドルソンに並び、W杯でのPKを止めた史上最高のPK戦の一つとなった。 

6. ユーベでバルサの過去を持つ二人目のGK

バルサのトップチームでプレーしたあらゆるゴールキーパーの中で、ユベントスでプレーしたことのあるゴールキーパーは過去に1人だけだ。それは2015年から2017年までトリノでプレーしたネトだ。その2週間後、シュチェスニーはヴェッキア・シニョーラに到着した。さらに、興味深いのは、ネトの現在のチームが、シュチェスニーも在籍していたアーセナルであるということだ。彼がプレーしたもう一つのチーム、ローマに関して言えば、彼はイタリアの首都のチームとバルサでプレーする唯一のゴールキーパーとなる。

Szczesny, amb Luis Suárez.

7. ブッフォンとアリソンを座らせる実力

そのイタリアでは、スタメンになるために多くの汗を流す必要があった。最初はローマで、ブラジル人選手、現在、リバプールにいるアリソンと競合し、一方、ユベントスでは、伝説のブッフォンと争い、彼をベンチに追い込んだのだった。本人が 2019年のインタビューで、「ローマにいた時はアリソンをベンチにおいやった。今度はユベントスで、僕の控えがブッフォンだ。おそらく世界一、史上一という結果かもしれない」と皮肉交りの冗談でコメントしている。

8. プレミアムリーグ、セリエAでの最優秀GK

彼は、この地球における最高峰のリーがの二つ、プレミアムア・リーグ、セリエAの両方で、最優秀GKに選ばれている。イングランドでは 2013/14年、ペトル・チェフと共に選ばれた。一方、イタリアでは、リーグ優勝を3回制覇した後、 19/20年に獲得した。

9. 家庭的な男性

バルサはとても家庭的な選手を獲得した。2013年から、ウクライナ生まれ、ポーランド育ちの歌手でポーランドでは有名人であり、マリナ・クチェンコと人生を共にしている。彼女との間に二人のこども、  2018年に生まれたリアム、今年の7月3日に生まればかりのノエリアがいる。

10. フィット、モチベーション

8月 27日に引退を表明してから、サッカーをほとんど離れていない。彼本人が「僕の体はまだ、目標を目指すのに十分が整っているが、ハートがもうついていかない。だから引退を決めた」と話したが、バルサが扉を叩いた時、そのハートは、再び、サッカーへの情熱を取り戻したということのようだ。