バルサの監督のリーガデビュー

真実の瞬間がやってくる。シーズンが公式的にスタートし、FCバルセロナのハンジ・フリック時代が始まり、トップチームは、公式戦で勝ち点を競うことになる。開幕戦は、メスタージャスタジアムにて現地時間21時半からバレンシアを前に戦う。目標はガンペル杯を過去のものとし、 2024/25年の新シーズンを勝ち点３でスタートすることにある。

デビュー戦

さて、常にデビュー戦は特別なものであり、それはフリックにしても例外ではない。近年のバルサの監督はどのようなデビュー戦を過ごしてきただろうか。

11試合中9試合で勝利

21世紀 になってから、最近の11試合で勝利をあげられあげられなかったのは、3回 (T2000年のトニョ・デ・ラ・クルス、2012年ジョルディ・ロウラ、2021年セルジ・バルジュアン) の３名のみだ。勝利をあげた9人は、タタ・マルティノが 2013/14年レバンテを前に7-0で大勝デビュー、ティト・ビラノバも同様で、レアル・ソシエダを前に5-1 でデビュー戦を飾っている。

また、ロナルド・クーマンも2020/21年のリーガ1節にビジャレアルを4-0で破っている他、ルイス・エンリケは. 2014/15年、エルチェを3-0で破り、スタートを切ってその年、三冠を制覇した。唯一2得点をあげての勝利は、エルネスト・バルベルデがベティスを前に勝利デビューを果たした 2-0の試合であり、その試合でベティスの指揮をとったキケ・セティエンがその後、後任者となった。 

唯一のドローと黒星

キケ・セティエンは、グラナダを前に僅差で勝利 (1-0)し、アウェーのサン・マメスで勝利したフランク・ライハールトも同じ結果だった。また、チャビはデビュー戦が、エスパニョールを前にしたバルセロナダービーで、 2-1とやはり僅差で勝利をあげた。また今世紀最初のバルサの監督、セラ・フェレルはマラガに勝利をあげた。残り二試合は、ドローと黒星に終わっている。

黒星デビューはまさかの・・・

ドローデビューを果たした唯一の監督はラドミール・アンティッチで、カンプノウで行われたアスティック・クラブを前に勝ち点1 (2-2)を手にした。興味深いことに、唯一、デビュー戦で黒星を喫したのは、他でもないペップ・グアルディオラだ。その前にチャンピオンズリーグでヴィスワ・クラクフを前に公式監督デビューを果たしていたが、リーガでの監督デビュー戦は、アウェーのヌマンシア戦での黒星(1-0)だった。それだけではなく、第2節でも勝てず、ラーシング・で・サンタンデルを前にドロー (1-1) に終わるのだが、その後、彼は歴史的なチームを作り出し、地球上で最高のサッカーを魅せるチームを手にしたのは言うまでもない。

他のドイツ人監督は？

最後に他のバルサのドイツ人監督は、どうだったかを振り返ると、へネス・バイスバイラーとウド・ラテックがいるが、二人とも勝利でデビューを飾った。バイスバイラーは、アウェーのエルチェで2-3、ウド・ラテックはカディスとの対戦で  4-0 で勝利を手にした。