ロナウド・クーマン、バルサレジェンドの帰還

ロナウド・クーマンがホームに帰ってくる。FCバルセロナのレジェンドであるオランダ人は、今回は、チームの監督として、今後、 2022年まで務めることになる。選手として、やってきてから、30年以上の時を経て、クーマンは、1992年に最初の欧州杯を手にする際に手助けをしたチームへ、再び、今回は監督として到着する。

1963年3月21日にオランダのザーンダムに生まれ、現在、57歳のクーマンは、リヌス・ミケレス、ヨハン・クライフ、ルイス・ファン・ハール、フランク・ライハールトにつぐ、FCバルセロナで5人目のオランダ人監督となる。

1989年から 1995年までクレ  

クーマンは、オランダで、FCフローニンゲン、アヤックス、PSVで過ごし、リーグ優勝4回、カップ杯2回、欧州杯1回を制覇した後、1989年にバルサにやってきた。1988年には、オランダ代表の一人として、ユーロコパを制覇した。また、クラブにとっては、当時、マラドーナの次に高い移籍金でやってきた高額ランク2番目の選手となった。

バルサに選手として在籍した6年間で、クーマンは、公式戦に 264 試合参戦し、 88ゴールを決め、その多くは、彼のトレードマークでもあるフリーキックから決めており、今でもクラブ史となっている。クーマンは、バルサの選手として、10回、タイトルを制覇しており、その内訳は、リーグ優勝4、欧州杯、国王杯、欧州スーパー杯に、スペインスーパー杯3だ。 

ウェンブリーのヒーロー 

ゴールと優勝杯以外に、クーマンが最もバルサにとって記憶に残されているのは、1992年のウェンブリーでの決勝だ。オランダ人は、このたった1試合で決まる試合のアディショナルタイムに、サンプドリアを前にバルサに勝利を与えるゴールをマークし、バルサの史上初の欧州杯をもたらし、FCバルセロナ史上に名を刻んだのだ。

クーマンは、ヨハン・クライフの指揮下の ‘ドリームチーム’ におけるリーダーの一人だった。バルサで6シーズンを過ごした後、キャリアを終えるべく、故郷のオランダに戻り、フェイエノールトでプレーした。引退後は、 1998年にバルサのコーチスタッフとして戻ったが、 1999 年にフィテッセの監督となり、キャリアをスタートした。