2008~2015年 クラブ史上の絶頂期
世界がバルサに驚嘆
チケットと美術館
ジョセップ・グアルディオラ監督の下、チームはさらに進化を果たしました。 グアルディオラはクライフが導入したプレースタイルを継承するとともに、クラブの育成システムをチームのベースとすることを徹底し、数々のユース選手をトップチームに昇格させました。その結果、史上最高のバルサが生まれたのです。
2010年のFIFAバロンドールの最終候補に、チャビ、イニエスタ、メッシが残ったことは、育成を重視する姿勢が世界的に認知された証です。3人とも、あらゆる年齢の若手スポーツ選手のトレーニングと教育の場であるラ・マシア出身でした。
このチームは、FCバルセロナ史上でも頂点にあり、主要タイトルを次々に獲得しました。2回のチャンピオンズリーグ優勝に3回のリーガエスパニョーラ優勝。さらに2009年には待望のクラブワールドカップ優勝を果たし、ヨーロッパフットボールの歴史でも前例のない6冠を獲得した特別な年となりました。
バルサはあらゆる種類の記録を更新し、数々の記憶に残る試合を披露するとともに、取れるタイトルはすべて獲得しました。 しかし、グアルディオラのチームの最高到達点は、ウェンブリーの夢のようなフットボールで世界を魅了したときです。 世界のメディアは、フットボール史に新たなページを加えたこの素晴らしいチームを絶賛しました。グアルディオラの時代は、2012年に幕を閉じましたが、その後、バルサはティト・ビラノバ(2012/13年リーグ優勝)と共に成功し続け、更にルイス・エンリケと共に史上二度目の三冠、リーグ優勝、国王杯、チャンピオンズリーグ優勝を制覇して、サッカー的な栄光を手にしたのです。
しかし、栄冠を勝ち取っていたのはフットボールチームだけではありません。 バスケットボール、ハンドボール、ローラーホッケー、フットサルのチームもヨーロッパで優勝を重ね、また、2011/12、2014/15年は、17ものタイトルを獲得して、記録を達成しました。 FCバルセロナが、115年の歴史において、たった1シーズンでこれだけの数のトロフィーを手にしたことはいまだかつてありません。