1996-2008 クラブ百周年
百年の情熱
チケットと美術館
これだけ、コンスタントに歩み続け、百周年を迎えられるクラブというのは、非常に数少ない。百周年というのは、栄光の過去と希望にあふえっる未来をつなぐ通過点となる。
この記念行事は、バルセロニズムの祭典であり、クラブ史とその思いをたどり、一年中、続けられる。多くのカタルーニャ文化、数多くの企業、マスメディアを含む人々が加わり、芸術家のアントニ・タピエスが百周年公式ポスターを作成するなど、ほかにも国際的に著名なアーティストや作家などが協力し、FCバルセロナの象徴する世界を更に広めるために、貢献してくれている
1998-99年のシーズンは、百周年にあたり、また、スポーツ面での成功のシーズンでもあった。四つの異なるプロセクションーサッカー、バスケットボール、ハンドボール、ホッケーーがそれぞれ、リーグ優勝を制覇したのだ。
2003年、ジョアン・ラポルタが選挙で会長に選ばれ、若くダイナミズムにあふれた幹部がクラブにやってきて、クラブは変革の時を迎えた。この幹部が行ったことは、スポーツ面での成功を収めることにより、社会的により、その影響力を広げていくことだった
この新しい時代に到来は、既に何年も前から、想定されてきたものであった。スポーツ面の成功、社会的認知度の飛躍的な広がり、経済面での拡大などが、クラブを世界的エリートクラブの位置に押し上げた。また、社会貢献にも賭け、その時までは存在しなかったUNICEFのマークを2006年は胸につけて、バルサはユニフォームを作成し、その社会的な貢献度の高いイメージが世界全体に広がり、「クラブ以上の存在」であることが、グローバル化したのだった。
もっとも、望まれていたタイトル、二度目の欧州杯優勝は、ロナウディーニョの率いるチームによってもたらされた。そこにはリーグ優勝を二年続けて制覇し、希望を取り戻して喜びにあふれるファンがいた。