プレビュー:FCB-レアルマドリード
「世界で最も重要性の高い試合」、前日、アルダ・トゥランがクラブメディアに答えてそう表現したFCバルセロナ対レアルマドリードの対戦、クラシコが、3日カンプノウにて行なわれる。
今回のクラシコは、勝ち点6点差をつけている首位のレアルマドリードをホームで迎える形となる。だが、ルイス・エンリケは、「ホームでプレーする限り、勝ち点差が100点だろうが、構いはしない」とホームでのメリットを強く信じている。
実際、それを裏付けるデータもある。FCバルセロナにとって、1年を終える最終月の12月は、その実力を発揮できる月であり、実に最近、9年間、ホームで行なわれる12月の試合を1試合も落としていないのだ。
バルサは、火曜日の国王杯でエラクレスと1-1で引き分け、国内リーグでも2試合連続で、ドローに終わっているが、クラシコは、それだけでモチベーションが上がる通常のセオリーは通じない試合だ。他とは、全く異なる試合であり、どんなことも起きうるゲームなのだ。それでも、かかっているのがリーグにおける勝ち点3であることに違いはない。そして、まだ、リーグ戦14節だとしても、今から、リーグ優勝に向けて弾みをつけたいバルサは、ホームで勝利をあげることに集中している。
クラシコの前日に、FIFAがベストプレーヤーにノミネートされたトップ3を発表した。そのうちの二人−レオ・メッシとクリスチャン・ロナウド−が明日、カンプノウのピッチに立つ。レオ・メッシは、クラシコで21ゴールを決めており、クラシコ最多得点王の名をものにしており、一方、クリスチャン・ロナウドは、過去にクラシコで16ゴールを決めている。
今回、クロース、モラタと合わせて、ベイルが負傷欠場するため、トリデンテ(メッシ、スアレス、ネイマール)対BBC(ベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ・ロナウド)の対決は、お預けになるが、代わりに誰がプレーするにしても、クラシコへの期待感に違いはない。他方、この試合に向けて、FCバルセロナには、朗報があった。メスタージャで右足の左膝即靭帯を負傷していたキャプテンのアンドレス・イニエスタが、41日ぶりに復帰できることになったのだ。
この試合を報じるために、36カ国から850人以上のメディアがやってきている。世界中で6億5千万人もの人々がテレビ観戦するこのビッグイベントで、勝ち点3を手にするのは・・・。その解答は、目前だ。
◆ルイス・エンリケ前日記者会見まとめ
「私達は、ジダンが来てから、常に同じレアルマドリードと対戦する。チームは守備面で非常に組織だっており、競うのにボールを持つ必要がない。攻撃のトランザクションでのスピードにおけるポテンシャルとセットプレーを基本としている。更に世界レベルのトップ級の素晴らしいクオリティの選手を手にしている」
「勝つのが大事なのは、彼らが私達と同じ目標に向かっている直接のライバルだからだ。感情のコントロールは基本だし、それは選手も監督も同じだ」
「これが特別な試合なのは、相手が永遠のライバルであり、カンプノウで行なわれるからだ」
「素晴らしい朗報は、選手を取り戻したことだ。この場合は、イニエスタで、私達のキャプテンなだけに尚更だ」
「だが、プレースタイルは、一人の選手で変化しない。サッカーはチームスポーツだ。だが、もし、明確なプロフィールを持ち、私達のプレースタイルを助けてくれる選手がいるとしたら、イニエスタはそういう選手だ」
「こういった試合は、順位表は関係ない。それに結果と関係なく、リーグ戦はまだ14節なのだから、この結果が決定的に響くとは思わない」
「私のチームが練習し、プレーしている様子を見ているので、私は楽観的だ。毎日を最大限に楽しもうとしている」