ホーム

アトレティコM−FCバルセロナ戦マッチレポート (1-2)

前半のルイス・スアレス、メッシのゴールでバルサはカンプ・ノウでの第2レグを前に大事なリードを手にした

バルサは国王杯準決勝の前半で上々のリードを手にした。ビセンテ・カルデロンで行われた第1レグでルイス・エンリケのチームは前半にルイス・スアレスメッシが決めた2点で勝利を手にした(1−2)。後半にはグリーズマンが1点を返したものの、ロス・クレスの決勝進出への道のりは視界良好なものになっている。国王杯の最多優勝を誇るチームが決勝進出を果たすかどうかは6日後にカンプ・ノウで行われる第2レグで決定する。

あらゆる局面で拮抗した戦いが展開されたが、バルサはそれでも相手を凌いだ。試合開始後5分、中盤でルーズボールを拾ったあと前線に火花が飛び散った。6分、マスチェラーノがセンターサークルで相手ボールを奪うと、ボールはスアレスへ。ウルグアイ人選手は一気に加速してドリブルを始めるとディフェンダーを交わし敵ゴール前へ進出。狙いすましたシュートでモヤが守るゴールを破った。これまでアトレティコは今季、試合開始から15分までに失点を許したことがなかったが、スアレスは容赦することがなかった。

トリデンテが快適に攻撃

このゴールで戦前の見通しが崩れ、バルサがビセンテ・カルデロンで主導権を握った。ピケユムティティで構成する守備陣は手堅く、シレッセンはプレーの起点になった。バルサが守備時に危険を感じたのはセットプレーでのゴディンの動きだけだった。

攻撃ではトリデンテが快適なほどプレーを楽しんだ。サイドでスペースがあったネイマールJrは1対1のプレーを仕掛け、相手守備陣に居心地の悪さを感じさせていた。3選手はもう少しで追加点につながる決定機を作った。2点目は開始30分を過ぎたときにレオ・メッシが決めた。アルゼンチン人選手はラキティッチからのパスを受け、ゴール正面から迷わずシュートを放った。鋭くパワフルなシュートは相手ゴールの隅に鮮やかに決まった。

苦しい時間帯を乗り越えて

この試合でアトレティコが最初にシュートを放ったのは42分で、後半に入り本拠地チームが反撃に転じた。トーレスを投入したコルチョネーロスは戦い方を変えて攻勢に出る。バルサはゴールの出どころに苦しみ、シレッセンの守るゴール前で得点機が続いて訪れた。何度も攻め込んだあと、シメオネのチームがついに得点を奪う。得意の形のセットプレーからだった。グリーズマンが頭で押し込み点差を縮める。1−2となり試合は均衡、両チームがそれぞれの持ち味を出し合った。

バルサはコンビネーションとスピードで状況の打開を狙った。メッシに牽引され、勝利を確かなものとする3点目を狙いに行った。まずはアンドレ・ゴメスがロングシュート。しかしより決定的だったのは背番号10の選手が得意とするフリーキックだった。しかしモヤの手とゴールバーが得点を阻んだ。試合終盤、アトレティコが押し込み、バルサは素早い攻撃を仕掛けた。しかしどちらも得点するには至らない。そのまま試合は1−2で終了。バルサは勝ち抜けへ向け前進。来週火曜のカンプ・ノウですべてが決まる。

もっと読む