FC バルセロナ – ユベントス FC: 二度目の奇跡は起きず (0-0)
FC バルセロナのUEFAチャンピオンズリーグへの道は、半ばで絶たれることになった。バルサは、逆転を目指し、あらゆる形での攻撃を試みたが、ブフォンの守るゴールを始め、ユベントスの鉄壁の防御の前に、得点することができず、準決勝を前にスコアレスドローで試合を終え、第一レグ(3-0) の結果をひっくり返すことができずに、敗退を決めた。
数々のチャンスも、スコアレスドロー
FCバルセロナ対ユベントスベスト8第二レグは、バルサのイムノと共に9万人の人々が作る¨More than a club¨(クラブ以上の存在)の文字が浮かび上がるモザイクでスタートした。リーグ戦では、処分欠場のネイマールJrが、PSG戦の時同様に、やる気にあふれ、攻撃をリードした。異なったのは、その結果だった。前半4分には、ネイマールJrがエリア内に入り込み、最初のチャンスを手にしたものの、ボヌッチに止められ、11分には、再び、ネイマールが左サイドからセンタリングをあげるも、スアレスが正面で受けたパスは、シュートの形にならなかった。12分には、カウンターからイグアインにシュートを許す場面もあったが、シュートは枠を超え、スコアレスドローのまま、試合は進んだ。13分にはクアドラドがシュート体制に入るも、ジェラルド・ピケが渾身の守備で守った。その直後、14分には、ラキティッチが正面からシュートのチャンスを得たが、そのシュートは枠外に大きくそれた。バルサはラインをあげて攻撃的に攻めるものの、前半15分だけで、ユベントスに3回ものシュートを許す一方で、17分から21分の間に、最初はジョルディ・アルバ、次にメッシ、その後、ネイマール、そして21分にはセルジ・ロベルトが、次々、シュートを放ったものの、待望の先制点には、つながらないまま、時間だけが過ぎていった。
前半35分になっても、スコアレスドローのチームに、スタンドからは、96290人がクラブソングを歌って励ましたが、そのエールも形に見えては功をなさず、得点が入らないまま、前半が終わった。
攻撃、攻撃、また攻撃も壁を破れず
後半が始まり、再び、バルサは最初の1点を目指して、試合をスタートした。メッシが最初のシュートチャンスを手にしたのは、後半10分だったが、そのシュートは、わずかにゴールをそれた。その後のフリーキックでも、メッシのシュートは、後、わずかという距離でゴールに嫌われた。後半12分、ルイス・エンリケは、ラキティッチの代わりに、パコ・アルカセルを投入し、アタッカーの数を増やし、後半16分には、ネイマールが再び、シュートを放ったが、そのボールも、惜しくもゴールを捉えることはなかった。
後半24分にセルジ・ロベルトが、前半同様にシュートを放ったが、PSG戦と異なり、ユベントスを相手に、今回は英雄にはなれなかった。後半32分、そのセルジ・ロベルトに変わって、マスチェラーノが入った。
バルサは、90分間を通して、最大限のチャンスを生み出したが、通常よりも、焦燥感が勝ち、ゴールを決める最終ラインでのオフェンスミスも目立った。とはいえ、この試合で、バルサが最善を尽くさなかったと言えるものは、誰もいない。また、スタンドに足を運んだサポーターも、最後まで声の限りを尽くしたが、カンプノウに二度目の奇跡は起きなかった。サポーターは、ロスタイムになっても、スタンドからエールを送り続け、これこそが百点満点のサポーターというものだという手本を世界に示した。
最後まで諦めることなく、戦い抜いたバルサだったが、カンプノウに二度目の奇跡は起きずにタイムオーバーとなった。
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