マッチプレビュー:UDラス・パルマス—FCバルセロナ
リーガの戦いも残るは2試合のみとなり、FCバルセロナの選手には最終コーナーでの踏ん張りが必要となっている。ルイス・エンリケ率いるチームは国内リーグでミスを犯す余裕がなく、つまり勝利しか許されない状況となっている。チームは首位に立っているものの、同勝ち点のレアル・マドリードは残り試合が1試合多い状況になっているからだ。
マドリードがセビージャと対戦するベルナベウでの試合状況が気になるものの、バルセロナとしてはエイバルとの最終節でより多くの可能性を残すため、目の前のラス・パルマス戦に挑まなければならない。
簡単な戦いにならないことをルイス・エンリケは十分に承知している。「最高レベルの難易度になる。なぜならラス・パルマスは1部リーグで最高のサッカーをするチームだから」と説明している。カナリア諸島のチームは現在14位で争うものがないものの、地元ファンを前にした今季最終戦を気持ち良く終えたい意志があることは容易に想像できる。また最近10節で7敗、さらに最近5試合で15失点という悪い流れを断ち切りたいところでもある。
過去対戦では苦戦
バルサは ラス・パルマスでの最近5試合で敗戦こそないものの、勝ち点獲得に苦労してきた。3試合が最少得点差、残る2戦は0−0の引き分けに終わっている。ラス・パルマスが14年ぶりの1部復帰により実現した昨年の対戦は、スアレスとネイマールJrの得点によりルイス・エンリケのチームが1−2で勝利した。
今回相手チームには気心がしれた顔ぶれがある。クロアチア人選手アレン・ハリロビッッチが今季冬市場でキケ・セティエン監督率いるチームに加入、今回元所属チームと対戦することになる。対戦を前に選手は「最初の数分での戦い方が戦いの基本になる」と考えている。「僕らの狙いはいつでも勝ちに行くということだけど、得点したとしても大喜びすることはない。僕はラス・パルマスでのプレーにとても満足しているけど、バルサは僕に多くのものをもたらした」と話している。
ピケ、ラス・パルマス戦欠場
ルイス・エンリケにとって今節の課題の1つになるのは守備陣の再編成。セルジ・ロベルトを出場停止で、アレイシ・ビダルとマテュー(さらにラフィーニャ)を怪我で欠くのに加え、体調不良で今週1週間を通して練習参加できなかったジェラルド・ピケを戦力として計算できない事態になっている。一方ディニュが怪我から回復し戦線復帰。またバルサBのマルロン・サントスとカルラス・アレニャも招集メンバーに入っている。
ラス・パルマス入りの唯一最大の目標はあくまで勝利。勝ち点3を獲得することでバルサは最後の瞬間までリーガ優勝争いを続けることになる。
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