マッチプレビュー:アトレティコーFCバルセロナ戦
W杯予選に向けての代表週が終わり、再び、リーガが戻ってきた。現在、バルサはどこにいるのか?思い起こしてみよう。FCバルセロナは、リーガで7戦7連勝中で単独首位を走っており、それも、二位に勝ち点5点さをつけているのが、順位表からも明らかだ。そして、あと、1試合勝てば、史上最高のスタートを切った年の記録に並ぶことになる。
だが、今回の対戦相手は、38節の中でも、もっとも手強い相手チーム、アトレティコ・デ・マドリードだ(各国のキックオフは、視聴ガイドから)
今回の試合会場は、バルサがかつて戦ったことのない、初めてのスタジアム、新しく作られたワンダ・メトロポリタノだ。新スタジアムでのデビューには、苦しまされることが多いため、注意が必要だ。
チームニュース
‘FIFA ウイルス’ー代表戦後は、通常と同じ結果が出せなくなるー の表現は、バルサのように多くの代表選手を排出しているチームが、代表週の後に抱える問題の一つだが、対戦相手のアトレティコも、同様の状況を克服しなければならない。
アンドレス・イニエスタ は、土曜日の試合に参戦する準備が整い、招集リストに入った。その他の代表選手らも、同様に招集された。今回、監督判断で、バルベルデがリストから外したのは、アルカセル、アレイシ・ビダル、フェルマーレンであり、その一方で、負傷欠場になるのは、アルダ、ラフィーニャ、デンベレだ。
よって、マドリードに遠征するフルメンバーは下記の通り : テア・シュテーゲン、シレッセン、セメド、ピケ、ラキティッチ、セルヒオ、デニス、イニエスタ、スアレス、メッシ、マスチェラーノ、パウリーニョ、デウロフェウ、ジョルディ・アルバ、ディニュ、セルジ・ロベルト、アンドレ・ゴメス、ユムティティ
他方、アトレティコ側が抱えているもっとも大きな不安は、ディフェンダーのフェリペ・ルイスとルカス・エルナンデスだ。両者とも今週のトレーニングには参加しているが、まだ、プレーに参加できるかは定かではない。
監督視点
エルネスト・バルベルデは、前日記者会見で、「アトレティコは、ゴールを入れにくい非常に強固なディフェンスを持っているやりにくいチームだ」と話した。
また、バルサの監督は、マドリードの新スタジアムで行われる初めての試合であることにも言及し、「素晴らしい雰囲気があるだろう。なぜなら、サッカーはショウであり、私たちはそれを見に来る人たちを楽しませたいのだから」とコメントした。
一方、アトレティコの監督、ディエゴ・シメオネは、「我々は常にバルサと対峙してきた」と互角の試合になることに自信をみせ、「我々の目的は、いつも通り、自分たちのやり方で競うことだ」との決意を見せた。
試合背景
リーガ7連勝、23得点、わずか2失点とバルサは、これ以上はないというスタートを切っている。
一方のアトレティコは、まだ、今回、ホームでは二試合しか、戦っていないが、その両試合を制して、未だにリーガで負け知らずだ。とはいえ、ジローナ、バレンシア、レガネスを相手にドローを喫したため、首位のバルサとは、勝ち点6点差となっている。
歴史
アトレティコは、リーグ戦において、バルサを前に2009/10年から、勝っていない。だが、2014年にカンプノウでドローを手にし、リーグタイトルを手に入れ、また、バルサを制してチャンピオンズリーグで、二回、進出を決めていることからも、バルサにとっては、厳しい対戦相手であることは、火を見るよりも明らかだ。
そして、レオ・メッシがこの試合に戻ってくることが、ゲームを活気づけることになるだろう。メッシは、アルゼンチン代表でハットトリックを決め、代表をW杯に導く活躍を見せたばかりであり、また、アトレティコは、メッシにとって、二番目に相性のいいチームだ。メッシは、アトレティコを前に27ゴールを決めており、それ以上の犠牲者は、セビージャだけなのだ。
リーガタイトルを狙う相手との直接対決は、今夜、20時45分(日本時間3時45分)にスタートする。
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