FC バルセロナ – レアルソシエダ : 冬のチャンピオンの逆転勝利 (2-4)
蘇ったアノエタの悪夢
バルサにとって、2007年以来、リーガで勝利を収めることができない鬼門、それがレアル・ソシエダのホーム、アノエタだ。今回、そして28試合連続の無敗記録を手に、アノエタに乗り込んだリーガ首位のFCバルセロナだが、前半は、再び、その悪夢がよみがえった。前半11分、ホセ・ウイリアムスがわずかな隙をついて、ヘディングで地面に叩きつけたシュートが、テア・シュテーゲンのゴールに突き刺さったのだ。最近の8試合で1勝2分5敗と低迷していたレアル・ソシエダだが、アノエタでバルサを前にしたチームは、毎年、苦労させられるいつもの強敵だった。
前半29分には、ジョルディ・アルバが同点弾を決める寸前だったが、そのシュートは、ルリのゴールをわずかにそれた。だが、より、シュートの危険を生み出したのは、レアルソシエダの方だった。ホセ・ウイリアムス、セルヒオ・カナレスが攻撃の中心となって、テア・シュテーゲンのゴールを攻めた。前半33分、カナレスのアシストからフアンミが2点目を決めた。
その点差を詰めたのは、パウリーニョだった。前半38分、スアレスのセンタリングを受けたパウリーニョがルリのゴールにボールを押し込んだ。パウリーニョにとっては、今季、8得点目であり、キャリアにおける自己記録に並んだ。
バルサは、パウリーニョのゴールで点差を詰めて、2-1でハーフタイムを迎えた。
救世主スアレス、逆転勝利、メッシの止め
後半がスタートし、後半5分にセルジ・ロベルトのナイスプレーとメッシのアシストを受けたルイス・スアレスがエリア外から、絶妙なボールタッチで、ルリのゴールを破った。この同点弾でバルサは、息を吹き返し、激しい雨が降り続くアノエタで、バルサは、勝ち点3を求めて、ルリの守るゴールを攻め続けた。
後半20分、前半の英雄、パウリーニョに変えて、バルベルデ監督はデンベレをピッチに送った。デンベレが右から攻め上がるも、この日の救世主になったのは、スアレスだった。後半26分にルイス・スアレスが再び、得点し、鬼門のアノエタで逆転を手にした。スアレスは、最近11試合で11得点を決め、リーガでは、6試合連続ゴールをマークしており、その好調ぶりを改めて見せつけた形となった。
だが、まだ、試合は終わっていなかった。後半40分に再び、FKのチャンスを得たメッシは、シュートを突き刺して、4点目を決めたのだ。エリア外から、ディフェンダーの壁を越え、正確にゴールの隅に突き刺さったシュートをルリは、呆然と見送ることしかできなかった。
この試合で、バルサは29試合連続無敗記録を達成した。勝ち点51点、19節連続無敗で、リーガ前期を折り返し、リーガ史上のベスト3に入る快挙を手に、冬のチャンピオンは、アノエタを後にした。
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