ハンジ・フリック: 知っておきたい10のこと

ハンジ・フリック はFCバルセロナの新監督だ。バルサを率いる三人目のドイツ人監督は、同じ年に６冠を達成したことがある二人のヨーロッパの監督のうちの一人だ。

1- ハンス-ディーター フリック  1965年2月24日に生まれ、来年60歳を迎える。生まれは、ハイデルベルク、彼が選手そして監督として過ごしたミュンヘンから 340 km 離れた人口１５万人の都市だ。

2- 彼は地元のクラブ、 SV ザントハウゼンでスタートを切り、その後、20歳の時にバイエルン・ミュンヘンへ渡った。ブンデスリーガでバイエルンにて100試合以上参戦し、タイトル4連覇を獲得し、1987年には欧州杯の決勝にまでいったが、FCポルトがドイツのチームを制した。 

3- 彼のバイエルンでの初監督は、ウド・ラテックであり、その数年前にバルサを率いた (1981-83)監督だった。ラテックはバイエルンを2度に分けて率いており (1969-1975年、 1983-1987年)、FCケルンで再会を果たした時のコーチでもあった。 

4- バイエルンで、フリックは、やはりリーガでチームを率いたもう一人の監督、ユップ・ハインケス  (1987-90)の元で指導を受け、ケルンでは, ーリエジ・ ルートモレル(1990-91) 、ジョーグ・バーガー (1992)の指揮下でプレーした。

5- バイエルン・ミュンヘン（1985-90年）とケルン（1990-92年）在籍中にブンデスリーガで148試合に出場していたが、負傷のため28歳で現役引退を余儀なくされた。

6- 彼の選手としてのキャリアは短かったが、バイエルンで同じロッカールームで、 ジャン＝マリー・プファフ、ローター・マテウス、ディーター・ヘーネス、クラウス・アウゲンターラー、ユルゲン・コーラーと分け合い、ケルンでは、ボド・イルグナー、ピエール・リトバルスキとチームメートだった。

7- 代表監督として、2022 W杯 での指揮官の役割が最も知られているが、2008 年から2014年まで、チームがユーロ2008、2010W杯（双方ともスペインを前に負けている）で準優勝した時のヨアヒム・ローヴのアシスタントコーチだった。 2014年のワールドカップでは、準決勝で開催国ブラジルを7対1で破り、決勝ではレオ・メッシのアルゼンチンを破って優勝した。

8- T厳密に言えば、彼が指揮を執った最初のトップレベルのサッカーの試合は、出場停止を受けたローヴに代わって指揮をとり、ポルトガルを3-2で破ったユーロ2008準々決勝戦だった。その日はシュバインシュタイガー、クローゼ、バラックがゴールを決めた。

9- ミロスラフ・クローゼ はワールドカップ史上最多ゴール記録を手にしているが、その地、バイエルン・ミュンヘンで2020/21年に彼のアシスタントとして務めることになった。

10- ハンジ・フリックは、 2020年にバイエルンに６冠をもたらし、ジョセップ・グアルディオラが2009年にバルサで手にした記録と並んだ。興味深いことにそのグアルディオラが、フリックの後、バイエルン・ミュンヘンの指揮を執ることになり、今回、フリックがバルサに来ることになった。