マドリード- バルサ:リベンジはならず (3-2)
全力を尽くした。そこに疑いの余地はないが、リーガ32節、サンティアゴ・ベルナベウで行われたエル・クラシコ、レアル・マドリード対FCバルセロナ戦は、ホームチームの勝利に終わり、バルサは、クリステンセンとフェルミンのゴールで2度に渡って試合をリードしたにもかかわらず、終了間際にベリンガムにゴールを許し、黒星を喫する残酷な結果となった。首位のレアル・マドリードとの勝ち点差は、11点と開き、リーガの夢は遠のくことになった。
幸先の良いスタート
この試合で勝利をあげれば、リーガでの勝ち点を5点差まで縮めることができる、首位のレアル・マドリードへプレッシャーをかけることを目標に臨んだこのエル・クラシコに、チャビ・エルナンデスは、テア・シュテーゲン、クンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ、クリステンセン、フレンキー・デ・ヨング、ギュンドアン、ハフィーニャ、ラミネ・ヤマル、レバンドフスキのイレブンをベルナベウのピッチに送った。
試合の開始から、バルサは激しいプレスをかけて、ゲームを開始し、実際、そのスタートは幸先の良いものとなった。前半5分、最初のコーナーキックを得て、ハフィーニャが放ったセンタリングに、飛び出したクリステンセンがヘディングシュートを放った。渾身の力で送ったそのヘディングは、ルニンのゴールに突き刺さり、バルサの先制点を呼び込んだ。また、そのクリステンセンのゴールが、バルサ史上におけるエル・クラシコ300ゴール目となった。
だが、バルサの先制点が、ホームチームを呼び起こした。エリア内でルカス・バスケスへのジョアン・カンセロのファウルと判断された結果、PKの笛が吹かれ、それをビニシウスが沈めて、前半18分、スコアは1-1となった。その後、前半27分に、ラミネ・ヤマルがゴールを決めたように思われたが、ルニンのゴールラインを完全に割っているかの確認ができず、最終的にゴールにはならなかった。
44分にはギュンドアンがスコアリングチャンスを得るもオフサイドになるなど、チャンスはあった。アディショナルタイムにも、ギュンドアン、ラミネ・ヤマルがチャンスを得るも、ゴールネットを揺らすことなく、ハーフタイムを迎えることになった。前半のアディショナルタイムに負傷したフレンキー・デ・ヨングにベルナベウのスタンドは拍手を送った。退出したデ・ヨングに変わって、ペドリがピッチに立った。
後半にリードも、残酷な黒星
後半から、チャビはこの日、2度目の交代を行い、クリステンセンに変えて、フェルミンをピッチに送った。また、後半18分、レバンドフスキとハフィーニャに変えて、フェラン・トーレスとジョアン・フェリックスをピッチに送った。後半25分に、ラミネ・ヤマルの送ったセンタリングが、フェルミンのゴールに繋がった。フェルミンのシュートがルニンのゴールに突き刺さり、スコアは1-2となったが、その喜びが続いたのは、束の間だった。5分もたたずして、ルカス・バスケスがビニシウスのセンタリングを生かし、追加点をマークし、試合は再び、同点に持ち込まれた。後半33分には、ビニシウスが更に得点を決めるチャンスを手にしたが、1対1に耐えたテア・シュテーゲンがシュートをクリアした。 その時点で試合はドローの様相に思われたが、アディショナルタイムにベリンガムが3点目を決め、エル・クラシコは、ホームチームの手に渡ることになった。バルサは、全力を尽くしたが、エル・クラシコに敗れた今、リーガの夢は遠のくことになった。
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