アスレティック・クラブ - バルサ:サン・マメスに散る
夢はサン・マメスで散った。バルサの国王杯への道は、アスレティック・クラブを前に閉ざされることになった。
準決勝に進めるのは、一チームのみ。サン・マメスというスペインの中でもタフなこのスタジアムで行われたこの試合に向けて、チャビ・エルナンデスは、イニャキ・ペニャ、バルデ、アラウホ、クリステンセン、クンデ、ギュンドアン、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ラミネ・ヤマル、フェラン、レバンドフスキのイレブンをピッチに送った。
だが、バルサはこの試合で良いスタートを切ることはできなかった。試合開始から、前半1分にも満たないうちに、グルセタがホームチームに先制点を決めた。更に前半22分には、バルデが負傷し、ベンチに退き、代わってエクトル・フォントが入った。
バルサの反撃
重苦しい雰囲気を救ったのは、バルサのベテランストライカーだった。前半26分、クリステンセンがフェランに送ったパスをフェランが死守しながらセンタリング。ペドリがコントロールしきれなかったそのボールをレバンドフスキが受けて、同点弾をマーク。スコアを1-1にし、スタート地点に状況を戻した。その6分後、バルサの原石、16歳のラミネ・ヤマルが個人プレーでジュレン・アギレサバラのゴールネットにクロスシュートを突き刺した。ラミネ・ヤマルは、このゴールで今回は、21世紀における国王杯での最年少ゴールを決め、最年少記録のコレクションにこの大会も加えることになった。
アスレティック・クラブの同点弾
ハーフタイムを1-2と僅差でリードして迎えたバルサだったが、後半は、再び、苦いスタートを切ることになった。後半4分に、サンセトが同点弾をマークしたのだ。フレンキー・デ・ヨングの裏を抜けて、イニャキ・ペニャのゴールマウスにシュートを突き刺した結果、スコアは2-2になり、両者は再び、同じ地点に立つことになった。
後半25分、チャビはクリステンセンに変えてパウ・クバルシを、その後、後半33分にはレバンドフスキに変えて、ジョアン・フェリックスをピッチに投入した。しかし、スコアは変わることなく、両者互角のドローのまま、規定時間は終了し、試合は延長戦に引き継がれた。