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「最も多くの物語を伝えるユニフォーム」 人権侵害についての意識を高めるFCバルセロナのグローバルキャンペーン

クラブと財団は、世界人権宣言の 75 周年を記念し、この世界的なキャンペーンを実施する

世界人権宣言75周年を記念して、FCバルセロナと財団は、バルセロナの社会的貢献を示すために、特に財団の活動を通し、この祝祭期間に合わせて、グローバルキャンペーンをスタートする。このキャンペーンは、バルサの社会的かつ連帯的アプローチを強調し、なぜ、バルサが「クラブ以上の存在」であるかを説明している。

このキャンペーンのスローガンは「最も多くの物語を伝えるユニフォーム」であり、FC バルセロナのユニフォームにまつわる印象的な物語であり、それは、戦争、迫害、貧困などの原因により、より良い生活を求めて故郷を離れた多くの移民が抱いているものと全く同じものだ。 ユニフォームは、まともな生活を送ろうと、日々、努力する何百万人もの人々の物語の象徴となる。

これらの人々の多くは、広大な砂漠を歩き、不安定な船で海を渡す危険を冒し、バルサのユニフォームを着て、多くはスペイン、イタリア、ギリシャにたどり着くが、そこに到達すらしない者もいる。 セネガルや他の西アフリカ諸国では、「バルサかバルザフ」、つまり「バルサか死か」という表現があるほどなのだ。 ユニフォームは、未来、新しい生活、ヨーロッパの夢の実現を表している。 残念ながら多くの人にとって夢は叶わず、目的地に到着すると難民キャンプや収容所で暮らすことになるか、目的地で書類も権利もなく疎外されてしまうことも多い。

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To celebrate the 75th anniversary of the Declaration of Human Rights, FC Barcelona and the Barça Foundation launch a global campaign
The jersey with most stories

私たちは、「最も多くの物語を伝えるユニフォーム」をキャンペーンの中核として用いることで、世界中で継続的に起き続けている人権侵害に対して声をあげる。世界人権宣言が、75年前に合意されたにもかかわらず、それを正すためには、いまだ長い道が残されている、これは私たち全員にとっての挑戦だからだ。

このキャンペーンは、人権を守り、社会で脆弱な立場にある人々、中でも子供達や若者を支援するという、バルサ財団のプロジェクト及びFCバルセロナの社会的取り組みに焦点を当てている。

キャンペーンの内容

FC バルセロナ財団の活動とその世界的なプログラムと活動に焦点を当てる目的で、「最も多くの物語を伝えるユニフォーム」キャンペーンが 1 月 3 日に始まった。 このキャンペーンでは、より良い未来を模索する何百万人もの人々と、バルサのユニフォームを着てそれを実現した多くの人々の物語が伝えられる。 2006 年に船で祖国を出国し、ヨーロッパの海岸に到達したセネガル人男性、ママドゥ ディアを擬人化した集団的な物語だ。彼は、現在作家かつ活動家であり、セネガルにハハタイという名付けた団体を立ち上げ、バルサ財団と協力している。

キャンペーンは、バルセロナの大学広場に設置されたメタクリレートボックスの中にあるバルサのユニフォームのシルエットのプレゼンテーションから始まる。この構造は、 1 月 3 日、4 日、5 日もそのまま設置され、QR コードを使用してキャンペーンビデオと財団の活動について学ぶことができるウェブサイトへのリンクにアクセスできる。

このビデオの目的は、移民、難民、避難民のグループを代表することにあり、より良い生活を求める旅に関わる様々な設定を用いながら、3D で表現されている。 このビデオは、ニューヨーク、東京のアイコンである地域、タイムズスクエアそして新宿でも、ビッグスクリーンで流された。その目的は、世界的なインパクトを求め、FCバルセロナの団結への取り組みを世界に知らしめることにある。

その後、FC バルセロナの会長や選手、活動家、インフルエンサーとのコラボレーションにより、様々なイベントが行われ、クラブのチャンネルや個々のソーシャルネットワークを通じてそのメッセージが拡散されることになる。

「最も多くの物語を伝えるユニフォーム」キャンペーンは、来たる1月8日に、FCバルセロナのジョアン・ラポルタ会長、財団のマルタ・セグージェネラルディレクターが参加して、バルセロナ港で行われる大規模なイベントで頂点を迎える。今回のイベントでは、特別ゲストとして、キャンペーンの主人公となるママドゥ・ディア氏も登場する。

その同日に、世界中から多くの移民が辿る危険な旅路を象徴するシンボリックなバルサのユニフォームのシルエットを含む建造物が海に設置される。同じ日に、世界中の多くの移民が辿る危険な旅を表すために、バルサ ジャージの象徴的なシルエットを含む建造物が海に設置される。 さらに、この建造物には、ママドゥ・ディアの物語を説明するさまざまなパネルや、カタルーニャに到着し、FC バルセロナ財団の包括的プログラムに参加しているさまざまな若者の物語も含まれることになるだろう。

財団とグローバルレベルでの人間の権利のために

FC バルセロナ財団が誕生したのはほぼ 30 年前だが、FC バルセロナ財団が FC バルセロナの社会的貢献を実践し、その社会的プロジェクトによって「クラブ以上の存在」に意味を与える団体となったのは 2003 年だった。 社会変革と価値観の伝達のためのツールとしてスポーツを使用した総合的なアプローチで、教育と保護、健康とウェルビーイング、コミュニティ活動の 3 つの主要分野でプロジェクトを実施し、弱い立場にある子供たちと若者の生活を改善するために取り組んでいる。

また、長年に渡り、財団法人は、極めて困難な状況に置かれている世界中の移民、難民、避難民の活動に強く取り組んできた。 2006 年には、世界数カ国の子どもたちを支援するという約束のもと、ユニセフとの世界的な提携を行なった。 2017年以来、出身国から逃れなければならなかった少年少女や家族を受け入れるギリシャの難民キャンプでの活動も続けている。 2022年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)との世界的な提携により、バルサは難民や避難民の問題を解決する上で指針とするエリートスポーツクラブとして位置づけられるようになった。 2006年以来、私たちはカタルーニャ全土で脆弱な立場にあり、社会的リスクにさらされている子供、少女、若者に利益をもたらすプログラムに地方レベルで取り組んでいる。また、2017年からは、学校、スポーツ環境を問わず、子供、少女、青少年をあらゆる種類の暴力から守るためのプログラムを実施している。

FCバルセロナと財団の児童保護システムは、暴力の被害に苦しんでいる少年、少女、若者たちの状況を早期に発見し、事前に防ぎ、寄り添うことを目的として設立された。

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