マンチェスターユナイテッド - バルサ: マンチェスターでの敗退(2-1)
オールドトラフォードで、バルサに勝利の女神は微笑まなかった。オールドトラフォードで行われたヨーロッパリーグプレーオフ第2レグ、マンチェスターユナイテッドーFCバルセロナ戦は、レバンドフスキがPKを沈めて先制したものの、フリッジとアントニーのゴールでリードを取られ、最後まで逆転できずに、バルサの敗退が決まった。
この夢の劇場での試合に、チャビ・エルナンデスは、テア・シュテーゲン、アラウホ、クリステンセン、バルデ、セルジ・ロベルト、クンデ、セルヒオ、ケシエ、フレンキー・デ・ヨング、ハフィーニャ、レバンドフスキのイレブンで臨んだ。この試合でスタメン出場したアラウホは、バルサのユニフォームを身につけ、100試合目を達成することになった。
バルサの先制点
オールドトラフォード独特の雰囲気、圧倒的なアウェー感に包まれながら、試合のホイッスルが鳴った。ディフェンスラインを高くあげたマンチェスターユナイテッドは、その3分後には、ブルーノ・フェルナンデスがバルサのゴールを攻めてきた。テア・シュテーゲンは、早々に失点を防ぐためにそのスキルを発揮し、進出を賭けた試合はスタートした。
チャンスは、前半16分にやってきた。ブルーノ・フェルナンデスの、バルデへのファウルがVARにより、確認され、PKチャンスが与えられたのだ。その責務を担ったのは、バルサの9番だった。ロベルト・レバンドフスキにとっては、キャリアにおいて、マンチェスターユナイテッドに決めた初ゴールとなり、同時に、バルサでプレーしている30試合中の25ゴール目となった。
バルサは、真摯に試合に望み、プレッシャーに負けず、ゴールを狙うのみならず、マンチェスターからの攻撃にも耐えた。前半が終わる間際の45分、デ・ヘアのミスから、セルジ・ロベルトがシュートチャンスを得たが、決定機を生かすことはできず、アディショナルタイムが2分間加えられるも、0-1のスコアで、折り返すことになった。
逆転は叶わず
後半は、バルサは同じ顔ぶれでスタート、一方のマンチェスターユナイテッドは、ヴェクホルストに変えてアントニーを投入した。後半開始は、ホームチーム有利な展開となった。ユナイテッドは、ブルーノフェルナンデスのアシストから、フリッジがシュートを放ち、後半3分に同点弾をマーク。両者のスコアは、振り出しに戻った。
勢いづいたマンチェスターは、後半10分にもアントニーがバルサのゴールを狙ったが、テア・シュテーゲンがセーブ。両者のボールの奪い合いが続いた。後半15分には、試合のテンションの高さを象徴するような一瞬触発の小競り合いも起き、ブルーノ・フェルナンデスとケシエがイエローカードを受けた。後半18分には、クンデがスコアチャンスも、デ・ヘアがクリア。続けてケシエがシュートも、再び、デ・ヘアがセーブ。その後は、テア・シュテーゲンがマンチェスターの攻撃を防ぎ、シーソーゲームが続いた。
後半20分、バルサは最初の交代を行い、セルジ・ロベルトに変わって、フェラン・トーレスが入った。しかし、後半28分、再び、テア・シュテーゲンのゴールが破られた。エリア外からアントニーが放ったシュートが、バルサのゴールネットを揺らし、スコアは2-1となり、バルサは1点を追う状況となった。後半30分、ハフィーニャに変わって、アンス・ファティがピッチに入った。バルサが進出を決めるためには、ゴールが必要な状況だった。後半34分、アラウホに変わって、マルコス・アロンソがピッチに入った。
スコアが変わらないまま、アディショナルタイム5分が加えられた。後半49分に、レバンドフスキが手にしたチャンスは、オフサイド判定となった。夢の劇場で夢が叶ったのは、ホームチームの方だった。バルサのヨーロッパリーグへの夢は、オールドトラフォードで散った。
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