レバンテ - バルサ: 千金の勝ち点３(2-3)

シウタ・デ・バレンシアで行われたリーガ31節、レバンテーFCバルセロナ戦は、ホームチームに3回のPKが吹かれ、先制されるゲーム展開となったが、オーバメヤン、ペドリ、そして、アディショナルタイムにルーク・デ・ヨングが決めたゴールで、バルサは逆転勝利を手にし、貴重な勝ち点３をもぎ取った。

苦戦を強いられた前半

この試合に向けて、チャビは、一部、スタメンの顔ぶれを変え、テア・シュテーゲン、ダニ・アウベス、エリック・ガルシア、アラウホ、ジョルディ・アルバ、セルヒオ、フレンキー・デ・ヨング、ニコ、デンベレ、フェラン・トーレス、オーバメヤンのスタメンで試合に臨んだ。

降格ゾーンから抜け出すために、勝ち点が必要なレバンテは、試合開始と共に、モラレスを中心に激しい攻撃をテア・シュテーゲンの守るゴールに仕掛けていた。バルサは、前半20分、フェラン・トーレスがシュートを打つも、ゴールネットを揺らすことはできなかった。

前半25分には、モラレスのシュートが、中盤からバルサの選手を次々と抜きさり、テア・シュテーゲンのゴールを破るかと思われたが、ゴール前でエリック・ガルシアが失点を防いだ。

スピーディなレバンテからの攻撃に苦しまされ、バルサはスコアレスドローで、ハーフタイムを迎えることになった。

レバンテの先制

後半は、ホームチームに有利な展開でスタートした。後半6分に、エリア内でのダニ・アウベスのプレーがPKと判定され、モラレスがそれを沈めてレバンテに先制点をもたらした。その4分後、後半10分に再び、レバンテにPKが吹かれるも、ロヘルのシュートをテア・シュテーゲンが止めて、追加点の失点を防いだ。

バルサのリアクション

後半12分、チャビ・エルナンデスは、状況を打破するために、ダブルチェンジを行なった。フレンキー・デ・ヨングとニコに代わり、ペドリとガビがピッチに入った。その3分後、デンベレのクロスを受けたオーバメヤンがバルサに同点弾をもたらした。そして、後半17分、ピッチに立って5分後に、ガビが右サイドから放ったセンタリングに合わせて、ペドリが正面からカルデナスのゴールにシュートを突き刺し、バルサに僅差リードをもたらした。

再び、PK、そして奇跡的逆転へ

だが、試合は、まだ終わっていなかった。後半36分にアウベスに代わり、ラングレが入った。そのラングレが、エリア内で犯したファウルがこの日、3度目のPKとなった。今回は、テア・シュテーゲンも止められず、メレロのシュートがネットを揺らし、再び、電光掲示板のスコアは2-2となった。諦めることなく、チャビは、更なる交代を行なった。オーバメヤンとデンベレに変わって、アダマ・トラオレとルーク・デ・ヨングがピッチに入った。

この交代が奇跡を呼び込んだ。アディショナルタイムが5分間、与えられた。バルサで421試合目を迎え、出場回数でクラブ史上のトップテン入りを果たしたジョルディ・アルバが、送ったセンタリングをルーク・デ・ヨングのヘッドが捉えた。ルーク・デ・ヨングのヘディングが、カルデナスのゴールネットを揺らし、劇的な逆転勝利をバルサにもたらした。

バルサは、貴重な勝ち点３を手にバレンシアから去ることになり、リーガ2位のポジションを取り返し、連続無敗記録を15に伸ばした。