UE コルネジャの内幕
今週の木曜日9時(日本時間翌朝5時)に、FCバルセロナは、ユニオン・エスポルティーバ・コルネジャと国王杯で対戦する。ノックアウト形式のこの大会で、アトレティコ・デ・マドリードを破ったこのチームに焦点を当ててみよう。
どこのチーム?
この試合は、地元のダービー戦だ。コルネジャ・デ・ジョブレガットは、バルセロナ市の南西に位置する市であり、その人口は、約8万7千人。サッカー界でいえば、RCD エスパニョール が2009年から用いている現在のスタジアムがある場所として最もよく知られている。バルサのトレーニング施設であるシウダ・デポルティーバからも、歩いていける距離にある。
歴史
二つの古いクラブが合併し、 1951年に設立された UE コルネジャは、常にスペインサッカーの4部あるいはそれ以下のカテゴリーで過ごしていたが、 2014年に3部からの昇格戦で、初めて2部Bへの昇格を手にした。その時以来、降格することなく、非常に良いパフォーマンスを見せ続けており、最近3年間は、毎年、プレイオフゾーンにいる。また、2018年には、最初のコパ・カタルーニャを制覇している。
チームのユニフォームは、グリーンと白のユニフォームにグリーンのパンツのコンビネーションだ。
スタジアム
2012年にエスパニョールのスタジアムから、吸うメーターのところに、市民新スタジアムをオープン。収容人数は、1,500人だ。 2014年に国王杯をレアル・マドリードと戦った時は、エスパニョールのスタジアムを借りる必要があったが、今回は、 Covid-19 により無観客で行われるため、その問題は派生しない。スタジアムは、人工芝を用いている。
コルネジャのユース組織には、定評があり、その好例にジョルディ・アルバがあげられる。バルサユースで7年間在籍した後、バレンシアとサインする前に、アルバは2年間、コルネジャで過ごし、選手としての成長を遂げ、バレンシアで成功を手にして、カンプノウに戻ってくることになった。
そのほかにも、コルネジャユースで育った選手には、現在、サンプドリアでプレーしているセネガル代表のケイタ・バルデ、ビクトル・ルイス(ベティス)、エンリック・ガジェゴ(オサスナ)などがあげられる。
両者過去の対戦
両者が対戦するのは初めてだが、コルネジャは、バルサBとは何度も顔を合わせており、今季も同じカテゴリーでプレーしている。今季、バルサBは、アウェーでコルネジャを前に、アレックス・コジャドのゴールで、0-1と勝利を収めている。また、その試合には、トップチームにも参戦しているイニャキ・ペニャ、コンラッド、イライシ・モリバもプレーしていた。
チーム近況
最近の5試合
RCD エスパニョール B 1-0 UE コルネジャ
CF バダロナ 3-0 UE コルネジャ
UE コルネジャ 0-1 FC バルセロナ B
ナスティック・タラゴナ 2-2 UE コルネジャ
UE オロット 2-2 UE コルネジャ
最初の5試合中4試合で勝利をあげてスタートした後、コルネジャは、現在、6試合連続で勝ち知らずだ。11チームからなる順位表で8位にいるが、バルサBのポジションまで勝ち点3点差だ。
国王杯
ここまで、まず、カナリア諸島でマリノを 1-0 で下し、その後、ディエゴ・シメオネの率いるアトレティコ・デ・マドリードを1-0 で下して、クラブ史上、2回目の3回戦に進出を果たした。
選手
バルサアカデミーで過ごしたミッドフィルダーのアルベルト・ドルカ(38)は、バルサの元GK、ビクトル・バルデスとも親しい選手であり、2部のカテゴリーで出場数ランキングで3位のベテラン選手だ。
同じくベテラン選手には、ラーシング・サンタンデールでプレーしていたボルハ・ガルシアや2018年昇格したウエスカに所属しており、今シーズンの夏、コルネジャに移籍してきたルロ・プリエトなどがいる。
元バルサの選手には、2011年にバルサBでプレーしており、グアルディオラの元、USツアーにも同行したミッドフィルダー、クリスチャン・ロバト(下記写真)がいる。彼は、トップチームでは、オサスナでもプレーしていたことがある。今回は、残念ながら負傷欠場となる。
また、パートナーシップを結んでいるイングランドのバーミンガムシティに、アグス・メディーナとイバン・グスマンがレンタル移籍している。
一部の選手は、Covid-19 にかかり、欠場するほか、アトレティコ・デ・マドリードでゴールを決めて地元のヒーローとなったルビオは、膝の負傷のため、欠場となる。
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