バルサ時代のラキティッチ、4つの瞬間
バルサでの6年間は、 13タイトルと310試合に凝縮される。素晴らしい数字であり、これがイバン・ラキティッチの残した数字だ。バルサに素晴らしい思い出と時をもたらしてくれたラキティッチが今、別れを告げることになる。彼の背番号にちなんで、その中での特別な ‘4’つの瞬間を振り返る。
バルサの選手としての初日
2014年6月16日、FC バルセロナは、クラブとセビージャの間で、イバン・ラキティッチの移籍が成立したことを正式に発表した。とはいえ、ラキティッチが正式に入団発表を行なうには、7月1日まで待つ必要があった。クロアチア人選手は、ブラジルでワールドカップに参戦していたためだ。よって、その後、7月1日がその後、成功あふれる6年間のキャリアを続けることとなる初日となった。
入団発表で、シンボルとなる '4'番の背番号と共に、ラキティッチは、セビージャでヨーロッパリーグを手にした後、カンプノウにやってきて、「もっと手に入れたい」と野心をみせ、「バルサの歴史の一部になる」ことを願った。
そして、その日、願ったことをラキティッチは、その後、実現することになった。なぜなら、ラキティッチは、クラブにきてから達成した数々の成功の鍵となり、クラブとサインを交わしたことが成功だったことを身を以て証明したからだ。
彼のベストゴール
実際、一つの試合で、彼ははっきりと主役となった。それは、2015年に行われたベルリンでのチャンピオンズリーグ決勝だ。あの夜、ユベントスを前に、クロアチア人選手は、最終的にバルサにクラブ史に残る5度目のタイトルをもたらす決勝(3-1)で勝利の口火を切って、それが、2度目の三冠、リーガ、国王杯、チャンピオンズリーグに繋がったのである。
「こういった瞬間を体験するために、バルサとサインしたんだ。このゴールは、僕のキャリアにおいて最も重要なものだ」決勝を終えた後、ラキティッチは、そう語っている。また、数年後に、この日のことを思い起こし、ラキティッチは付け加えた。「説明できない瞬間というものがある。僕は、隣にいたチームメート3人だけじゃなくて、全スタジアムを抱きしめたかった。僕は両手を広げて、全員を抱きしめたかった・・・鳥肌が立ったよ」と振り返っている。
しかしながら、ベルリンでのゴールが唯一、ラキティッチが決めたスペシャルなものではない。ラキティッチは、バルサで36ゴールを決め、40アシストを送っている。そのハイライトの中には、ウェンブリーにてトッテナムを前に2018年に決めたゴール(2-4)や 2018/19年のリーガにおけるクラシコで決めた重要なゴール (0-1) も含まれている。.
バルサでのプレー数、外国人選手として4位
クロアチア人選手は、バルサと共に、310試合に参戦した。これは、外国人選手としても歴史的な数字であり、ラキティッチのこの記録を超えるのは、たった3人しかいない。メッシ(731)、アウベス (391)、マスチェラーノ(334)のみだ。
13 タイトル
イバン・ラキティッチは、バルサに素晴らしい記録を手にして、別れを告げることになる。カンプノウに到着してから、彼が勝ち取ったタイトルの数は、13であり、その内訳は、リーガ4 (2014/15、 2015/16、 2017/18、 2018/19)、チャンピオンズリーグ1 (2014/15)、国王杯4 (2014/15、 2015/16、 2016/17、2017/18)、クラブワールドカップ1 (2015/16)、欧州スーパー杯1 (2015/16) 、スペインスーパー杯2(2016/17、2018/19)だ。
2014年7月1日に、FCバルセロナの選手として紹介され、手にしたいと願った全てのタイトルを獲得したラキティッチは、成功を収めたステージの幕を閉じるが、その偉大な思い出を残していく。
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