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独白 : アンドレス・イニエスタ

バルサの元キャプテンは、ヴィッセル神戸とFCバルセロナとの試合の数日前に、日本で過ごしている日々について説明した。

ヴィッセル神戸のユニホームを着てデビューして、7月22日で1年を迎えます。もう一年–。あらゆるレベルでとても密度の濃い一年になりました。僕にとってはバルサの元所属選手として最初の1年です。日本というスペインとは全く違う国での一年で、とても濃い1年になりました。

これまで何度も言ってきたことですが、できることならロッカールームにいる全ての友人たちとともに、カンプ・ノウという素晴らしいスタジアムで、ファンの声援を受け、リーガやチャンピオンズリーグという偉大な大会に出場することを考えると、一生を通じてバルセロナでプレーし続けることができれば良いのにと思います。ですが人生のどこかのタイミングで決断しなければならない瞬間があるものです。僕は12歳で家族の助けを受け、出身地フエンテアルビージャを出てラ・マシアへ行きました。そして1年前に新ためて決断をしました。この時も人数が増えた家族の支えがあり、今回のそれはサッカーを楽しむため日本に来るというものでした。そして今僕はそれをしています。それは僕が一番好きなことです。

「僕の人生におけるチームと対戦するのは、不思議な気持ちだろう。僕にとって思いが交差する1日になるだろう」

結果だけを見れば全てが僕らの望んでいたものではありませんが、サッカーの経験としてはとても興味深いものになっています。日本サッカーはとてもレベルが高く、そう見えないかもしれませんが、ファンはとても情熱的です。スタジアムの雰囲気は本当に素晴らしいものです。27日神戸でバルサと対戦すると良いにそれを目の当たりにすることになるでしょう。ノエビア・スタジアムが満員になるのは間違いありません。どこに行っても全てのファンが示してくれる愛情は良い意味で予想以上でした。彼らはとても感謝の気持ちを持ち、敬意を払ってくれます。

神戸での生活については、家族も僕自身も喜んでいます。最初は言葉や習慣、食事の面で慣れるのに苦労しましたが、子供たちはすぐに慣れましたし、アンナと僕も同じです。その証拠にロメロが生まれ家族が増えました。彼は人生の最初の数年を日本で過ごすことになります。僕らは家族が6人になったことをとても幸せに思っています。

1年後にバルサが僕の過ごす街を訪れるというのは興味深いことです。あらゆる人にとって非常に特別な試合になるのは間違いありません。ブシやジョルディ・アルバ、ラキティッチと対戦するというのは僕にとって不思議な感じがするでしょう。僕の人生のチームと対戦するというのは奇妙なものになるはずです。僕にとって様々な感情が湧き上がる日になるでしょう。願わくば誰もが楽しみ、ヴィッセル神戸のファンが偉大なスペクタクルを満喫して欲しいと思っています。

アンドレス・イニエスタ

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